18/06/14 20:14:11.16 CvGZb+cN0.net
ゴードン・スミス『ニッポン仰天日記』
トーキョーのにおいは、私がこれまで他のどんなところで嗅いだにおいよりも強烈だ。
たとえば悪臭で名高いあのナポリと比較しても、トーキョーがどれほどひどいところか。
そうしたにおいからしばし逃げるためにウエノ公園へ出向き、スイレンの島で茶を飲んだ
ケンペル『江戸参府旅行日記』
田畑や村の便所のそばの、地面と同じ高さに埋め込んだ蓋もなく
開け放しの桶の中に、この悪臭を発するものが貯蔵されている。
百姓たちが毎日食べる大根の腐ったにおいがそれに加わるので、
新しい道がわれわれの眼を楽しませるのに、これとは反対に
鼻の方は不快を感ぜずにはいられないことを、ご想像いただきたい。 (p. 19)
C・P・ツュンベリー『江戸参府随行記』
各家に不可欠な私的な小屋〔厠〕は、日本の村では住居に隣接して
道路に向けて建てられている。その下部は開いているので、
通りすがりの旅人は表から、大きな壷のなかに小水をする。
壷の下部は土中に埋められている。尿や糞、また台所からの屑類は、
ここでは耕地を肥沃にするために極めて丹念に集められているが、
暑熱下にしばしばそこから非常に強く堪え難いほどの悪臭が発生する。 (p. 138)
シーボルト『江戸参府紀行』
大坂の町からは、特別な設備をして糞尿を積んだ汚穢舟がよくやってくるが、
これは日本じゅうで使われている肥料で、夏期にはいろいろな野菜や穀物に施すのが普通である。
そのため六、七および八月にはすべての地方、特に大都会周辺の地方は悪臭に満ちていて、
すばらしい自然を楽しむのにたいへん妨げとなることがよくある。 (p. 248)