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5月7日 15時32分
今月2日、慢性腎不全のため神奈川県藤沢市の自宅で92歳で亡くなった絵本作家のかこさとしさんは、子どもたちに向けて、物事を決めるときは少数の意見も大切にするよう訴える絵本も描き、おととしの参議院選挙の前、ネット上で大きな反響を呼びました。
その絵本とは「こどものとうひょう おとなのせんきょ」です。
35年前、昭和58年に出版されました。
おととし息子と絵本を読んだ主婦が、絵本の魅力をネットに投稿したことがきっかけで、ぜひ読みたいという声が高まり復刊されました。
絵本では、子どもたちが広場で何をして遊ぶのか投票で決めました。
しかし、雨の日の使い方やソフトボールはどうなのかなどと、けんかになってしまいます。
そのとき、「みんしゅしゅぎだもん、たすうけつだよ」と言う幼い子どもたちに、年上の男の子が「数が多いからいいんじゃなくて、たとえ、ひとりでもいい考えなら、みんなで大事にするのが民主主義のいいところ。それを間違えると数が多いやつが勝手にいばったり、悪いことをしだすんだよな」と諭す場面が描かれています。
これについて、かこさんは、インタビューで「少数であっても深い考えをもったほうの意見を学び取るという機会がないと、民主主義は発展しない。少数でも考えの深いほうの意見をよく知って、それを学びとってみんなのものにしていく。そういう態度が、民主主義を発展させるいちばん重要なところです」と述べ、議論を積み重ねていくことの大切さを訴えていました。