18/03/15 00:16:29.46 gJFZ2HwM0.net
デービッド・アトキンソンの最低賃金上昇説があるが、これは質の悪いOECD指標の誤引用がソースなので信じるべきではない
全国一律で時給1000円以上(都市部は1200~1300円)にするぐらいの措置なら全く問題はない
地方に人口が流出して少子化対策にもなる
実際にこれは少し前に安倍政権が主張していた内容と重なる
時給1313円だと地方によっては2倍近くの最低賃金増となり、一気に上げれば大量の倒産と不良債権が創造されるが
同一労働同一賃金のコストコでさえ、1250円からのスタートであり、1300円台への賃上げの難しさが浮き彫りになるはずだ
人口の減少局面で最低賃金を増やすことに合理性はあるが、それが数年後だと主張するのであれば
デービッド・アトキンソンの適当なOECD統計の誤引用を使うのは無理がある
競争力のない中小は衰退する反面、家族だけで回せる零細と、業務の自動化・ロボット化が可能な巨大企業が競争力を得ることになるが
米国の事例をみると自動化が促進される可能性があるので、職を失う人間の受け皿が必要となるだろう
フランスの最低賃金は時給9.76ユーロ(2017年1月)、1,282 円であり、参考にはなる
だが失業率9.8%は高すぎる
これだけ上げても、フランスはデンマークやアメリカの生産性(年間ベース)には全く及ばない
最低賃金が一人あたりGDPに占める割合は、フランスでは51%で、日本では42%となる
全国加重平均額(時給848円)を、フランス並の51%にするなら、
単純計算で時給は1029円となる
イギリス並の49%にするなら、最低賃金は時給989円となる
この計算にはいろいろと問題はあるが、目安とはなる
フランスの労働力人口比率(就業者数/人口)は55%、日本の労働力人口比率(就業者数/人口)は60%
程度と記憶している
全国の最低賃金の時給を1,000円にするのは全く問題はないと考える
これはフランスと異なり日本では労働人口が急速に減るからであり、この程度の引き上げができないわけはない
デービッド・アトキンソンは言わないが、最低賃金の引き上げはイギリスでもフランスでも宗教的な意味合いが強い
つまりプロテスタント・カトリック問わず、貧困ライン以下の生活を
強いる賃金体系を世論や宗教的権威が許さないからだ