18/02/11 14:18:40.10 La496lY30.net
我々のそりがソチオリンピックで採用されることはなかった。
施政方針演説で安倍首相が下町ボブスレーを取り上げてくれたこともあり、スポンサーは順調に集まったが、
スポンサーのステッカーを貼って走る機会がなくなってしまうため、
せめて全日本選手権だけでもナショナルチームに乗ってもらうよう交渉したが、これも実
4現しなかった。
そこで長野オリンピック経験者(現在 50 歳)と体格がよく足の速い大学生(素人)に 2~3 回練習させ、
全日本選手権に出場させたところ、ナショナルチーム 1 チームを抜き、最高速では我々が勝った。
性能がいいのに我々のそりを使ってもらえないことが悔しく、
2014 年、ドイツ元ナショナルチームパイロットを長野に呼んで乗ってもらい、正当な評価に自信を深めた。
また、全日本選手権のリベンジとして、オーストリア・インスブルックのシニア大会に出場し、
予想を上回る 9 位になった。
その後も 2018 年の平昌オリンピックに向けて次々と新車を作り、海外で乗ってもらう度に手応えを感じたが、
日本人に乗ってもらいたいという意識があったため、海外へのオファーは一切しなかった。
最終的に平昌オリンピックでの採用を決める 2015 年 11 月のコンペで初日勝ったものの、
2 日目で負けてしまい、我々のそりは不採用となった。
これ以上スポンサーに迷惑をかけられないため、
ここで海外にオファーをしようということになり、一斉に各国に配信した。
忘れもしない 2015 年 12 月 10 日、最初に手を挙げたのがジャマイカであった。
ジャマイカの「世界一の身体能力」と、
我々中小企業の「世界一に近い技術力」というキーワードはメディア受けすることから、
これで世論が動き、「何故ジャマイカが使って日本は使わないのか」というマインドになれば、
オールジャパン体制という夢もかなうのではないかと期待している。