18/02/09 08:43:35.56 dTy6sNPZ0.net
>>393
第9章「彼らの教えてくれたもの」 ベルナール・ミロー(フランス) 著作「神風」より
「日本と日本人がアメリカのプラグマティズムと正面衝突をし、そして戦争末期の数ヶ月間にアメリカの
圧倒的な物量と技術的優位の前に、決定的な優勢を敵に許してしまったとき、日本人は対抗手段を過去から
ひき出してきた。すなわち伝統的な国家への殉死、肉弾攻撃法である。
このことを、我々西欧人はわらったり、あわれんだりしていいものであろうか。むしろそれは
偉大な純粋性の発露ではなかろうか。日本国民はそれをあえて実行したことによって、人生の真の意義、
その重大な意義を人間の偉大さに帰納することのできた、世界で最後の国民となった。
たしかに我々西欧人は戦術的自殺行動などという観念を容認することができない。しかしまた、
日本のこれら特攻志願者の人間に、無感動のままでいることも到底できないのである。
これら日本の英雄達は、この世界に純粋性の偉大さというものについて教訓を与えてくれた。
彼らは1000年の遠い過去から今日に、人間の偉大さというすでに忘れ去られてしまったことの使命を、
とり出して見せつけてくれたのである。
彼らを活気づけていた論理がどうあれ、彼らの勇気、決意、、自己犠牲には、感嘆を禁じ得ないし、
また禁ずべきではない。彼らは人間というものがそのようであり得ることの可能なことを、
はっきりと我々に示してくれているのである。」