18/01/26 22:59:19.16 U6Em4/XNO.net
>>466 ストレーキのことかな。あれがそう。あれが生む螺旋気流は大事なんだ。
螺旋気流をつくらないファントムは最高速度重視のため背びれが低く傾斜もゆるいので、
ミグ21と渡り合うような空戦姿勢ではクルンと自転して墜落する悪いクセがあったんだ。
墜落する前にミサイルを当てられたら墜落じゃなくて被撃墜になってしまう。じっさいそのようにスコアが残っちゃった。
だから後継のF-15は垂直尾翼を立てて2つも生やしてる。
F-15ではさらに主翼の付け根に矩形吸気口をつけて、空戦姿勢をとると吸気口から漏れた空気が翼の上や胴体上部に巻き込む。
この螺旋気流を背びれに当たるようになったんだ。
さらにF-16では矩形の吸気口がないけど、主翼の付け根をぐんと伸ばして、なだらかに機体と融合させた。
ブレンデッド・ウィング&ボディーの元祖といわれる所以だ。
同じ時期に試作されたYF-17(後のF-18)は前身のF-5Eのもつ主翼付け根の揚力増大板をF-16みたいに機体に融合させた。
F-5Eのは搭載兵器を増やすためなんだけどね。その形状メリットを見て作り直したわけ。ただし肉厚に。
これが色々あって空気抜きの隙間を2つ作ったりして完成したのがF-18AとA-18Aのホーネット。
これがさらにレガシーホーネットになりスーパーホーネットになっていく。
ただしF-5系には違いないので機体の素性は中間加速と空戦姿勢特化したものから離れず、スモークには向かない。
F-16はさすがに水平飛行の燃費がいいだけあって、水平飛行では螺旋気流をわざわざ作り出さない。
だからあれだけ強い翼があるのにスモークがあまり乱れない。