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3.若年型甲状腺がんは悪性化するの?
小さな甲状腺がんを数十年にわたって経過観察したデータがあります(神戸市・隈病院のデータ)。
これらのがんは10年単位でしか成長せず、しかも若年者ではある程度成長しますが、高齢になると完全に成長を止めます。
また、経過観察された千人以上の患者のうち甲状腺がんが原因で死んだ方は一人もいませんでした。
すなわち、これらのがんが悪性化することはない、ということになります。
これを裏付けるデータが韓国から出ています。
韓国では2000年ころより甲状腺の超音波検査が導入され多数の小さな甲状腺がんが見つかった結果、甲状腺がんの手術数が急増しました。
このような小さな甲状腺がんが悪性化して患者を殺しているなら、いかに甲状腺がんの進展が遅いといっても10年、20年と観察していけば、必ず甲状腺がんによる死亡数は減ってくるはずです。
しかし、韓国では今に至るまで甲状腺がんの死亡率は低下していません。すなわち、小さな甲状腺がんが悪性化して患者を殺すというのは誤りで、これらを早期に手術することは無駄であったのです。
患者を殺してしまうような甲状腺がんは若者に高頻度で見られる小さな甲状腺がんではありません。
中年以降突然発生し、最初の増殖が極めて速いため見つかった時点ではすでにかなりの大きさになっているようながん(これを高齢型甲状腺がんといいます)が患者を殺しているのであり、これらは若年型甲状腺がんとは全く別物と考えられます