17/11/09 22:35:36.01 CAP_USER9.net
・貧困の定義って? ・「貧困たたき」をするのは誰か ・大人たちの「理想の子ども観」
「飢えて倒れるほどではないけれど、貧困状態」という子どもの暮らしって、想像できますか? 子どもの貧困問題は、極端に貧困な子どもに注目が集まりがちですが、生活保護を受けてはいないけれど、生活が苦しいという家庭も少なくありません。そういう家庭の家計簿をつけてみることで、どんな暮らしなのかを理解するワークショップを考えた人がいます。聞いてみました。(朝日新聞東京社会部記者・原田朱美)
■両親と子ども1人、月収17万円
こどもソーシャルワークセンター(大津市)の代表で社会福祉士の幸重忠孝さんです。
家計簿体験は、37歳の両親、中学1年の子どもの3人家族、収入は月17万円という設定で行います。もちろん家庭によっていろんな違いがありますが、「極端ではない貧困」のひとつの事例です。
参加者は、17万円から住居費や食費、教育費などを割り振っていき、「極端ではない貧困」の暮らしを追体験します。
実際に幸重さんの家計簿体験に参加した人たちの様子は、こちらの記事で詳報しています(動画あり)。
URLリンク(www.asahi.com)
また、家計簿体験のやり方や詳細は、「子どもの貧困ハンドブック」(かもがわ出版)にも掲載されています。
やはり、貧困を極端なイメージでとらえている人は多いのでしょうか。
「多いですね。ご飯をろくに食べていない、服がボロ、家もボロといったイメージ。学校の先生も貧困に気付いていないことがあります」と、幸重さん。
■月17万円の暮らしを体験
そして、次に17万円のワークに移ります。
「それまでワイワイ議論していたのが、みんな頭を抱え始めます。それぞれの費目に最低限必要な金額を置いていったら、もう残らない。金額の置き方も、各グループとも差がありません。そこで『貧困というのは、選択肢がない生活なんですよ』と説明します」
「これ以上収入が少なければ、生活ができませんから、生活保護になる。17万円って、公的支援はほとんどありません。たった1~2万円の支援でも当事者には大きいと、分かりますよね」
「だいたい、削れる費目って、住居費、食費、教育費、交際費しかないんです。だから、子どもの貧困支援で、子ども食堂とか、進学支援とか、この費目にあたる部分の支援が必要ですよねと説明すると、説得力をもって聞いてもらえます」
このワークショップをやった後、人々の貧困に対する認識は、どう変わるのでしょうか。
「貧困の何が課題なのか、具体的にわかったと言われますね」
そのイメージをくつがえすのは、なかなか大変です。
幸重さんは、「エピソードだけで貧困を知ってもらうことの限界」と指摘します。
たとえば、貧困問題を知ってもらうために、次のような話をするとします。
<ある子と一緒にお風呂に行ったら、うまく髪を洗えない。髪をぬらさずに、シャンプー液をペタっとつけてしまう。なぜなら、その子は親子で風呂に入る経験がなかったから、親に教えてもらっていない>
「社会の多くの人にとって当たり前のことができない」ということを示す端的なエピソードですが、だからといって、この家庭が衣食住に事欠き、子どもが毎日飢えているとは限りません。服が破れているとは、限りません。
でも、このエピソードだけを聞くと、「きっと食事も満足にとれず、悲惨な暮らしをしているんだろう」と想像してしまう人もいます。
「映像資料は特に、ドラマチックに、悲惨に描きがちですよね。『もうそれは生活保護じゃないの?』という暮らしをしている印象になってしまう。暮らしの90%は地味なのに、10%の端的なエピソードを出すことで、100%ひどい暮らしなんだと思われてしまう」
そこで2014年から続けているのが、家計簿体験だそうです。
これなら、実際の貧困家庭は何ができて、何ができないのか、誤解が減ります。 >>2以降に続く
withnews 2017年11月08日
URLリンク(withnews.jp)
★1が立った時間 2017/11/09(木) 20:27:46.54
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