17/11/05 16:20:03.16 CAP_USER9.net
>>1 、
■ぼっちに誰かとつながるきっかけを
佐々木:
つながりを増やすための「つながるぼっちプロジェクト」とは?
荒川:
つながることとぼっちは相反することですが、ソロだからこそ、人とつながることが本当の意味での自立ではないかと思います。「ぼっちはぼっちだからいい、ずっと一人ぼっちでいい」という開き直りだと幸せじゃなくなるような気がしてます。
しかし、ぼっちの人が誰かとつながりたいと思った時に、なかなかきっかけがないんです。誰かと知り合うきっかけもなかったりするので、きっかけを何らかの形でできたらいいかなと思って考えました。
佐々木:
具体的にはどんなことをするんですか?
荒川:
男女関係で話した方が分かりやすいですかね(笑)
昔の日本はほぼ100%結婚していたんです。その理由はお見合いです。お見合いがあったのでほぼ100%が結婚できた。徐々にお見合いが下がってきましたが、その後、職場結婚が出てきましたが、職場結婚も実は社会的お見合いシステムなんです。
URLリンク(hdk-prod-static-contents.s3.amazonaws.com)
荒川:
割合の推移を見ると、いまお見合いは5%くらいで、恋愛結婚が9割。恋愛結婚がお見合いを抜いたのが1965年~69年で、バブル世代の方が生まれた年です。その人たちが成人したあたりから生涯未婚の数は上がっているんです。恋愛結婚をし始めると、結婚しなくなるんです。
佐々木:
なぜですか?
荒川:
もう1つ面白いのは、お見合い結婚が下がってくると恋愛結婚が上がってくるんですが、恋愛結婚が上がれば上がるほど、離婚率が上がるんです。
佐々木:
離婚は、お見合いの方がむしろ低いんですよね。
前野:
昔は離婚が恥ずかしいものといった規範がありましたが、徐々に変わってきたというのがあると思います。おじいちゃん世代は、好きじゃないけど結婚するなんてことは普通にあって、好きじゃないから離婚といった自由度が増えていくと離婚する人も増えていくんです。
佐々木:
好きじゃなくても、一緒に暮らしていくうちに良いところを見つけたりしますよね。
荒川:
結婚式当日に顔を見るとか、あったわけじゃないですか。お見合い結婚は、ほぼゼロからのスタートなんです。相手の良いこともこんな良い人だったんだといった発見など、プラスになっていきますが、恋愛結婚は結婚した時がMAX。嫌なところ、悪いところを発見してマイナスになってくる。
佐々木:
お見合い結婚が減り、恋愛結婚が増えていく中で、そこを埋めたのが職場結婚。それは、恋愛結婚といってもいいもの?
荒川:
今は使わなくなりましたが、「腰掛OL」という言葉がありました。企業も短大卒の女性を誰かのお嫁さん候補として採用するのが普通だった時代があり、男性は企業が用意してくれたお膳立てにのって、お嫁さんを探すことができた。
いま50代、60代の男性が「俺は熱烈な恋愛をして結婚した」と言うかもしれないけれど、本人は気付いていないかもしれませんが、だいたいはお膳立てです。
佐々木:
今はなくなってきましたが、社会システムが背中を押してくれたということですね。
荒川:
そもそも男性の2~3割しか能動的にアプローチできなんです。昔も今も。あとの7割は受け身。女性も3(能動的)対 7(受け身)くらい。7割の男性と7割の女性が受け身ということになり、受け身同士でにらめっこしてもマッチングされないんです。女性は女性、男性は男性で待っていますから。
職場結婚みたいなお膳立てがなくなると婚姻率は下がる、当然の帰結ですよね。
※続く