17/08/28 21:53:41.92 Faq6jI9h0.net
>>787
白川日銀総裁インタビュー詳報
URLリンク(jp.wsj.com)
インフレは、いくら激しいものであっても、
マネーサプライを大幅に減らすことで退治する
ことが可能だ。この意味において、インフレは
常に貨幣的な現象だというフリードマン氏の有名な
命題に同意するし、この命題は成立する。
しかし、デフレはいついかなる場合でも貨幣的な現象、
という対称的な命題が成立すると言えるだろうか。
米国と日本で実際に起きたことをみると、フリードマン氏
の命題のそうした解釈は、事実によって裏切られている。
1997年から2010年の間、日本のマネタリーベースは90%
増加し、マネーサプライは30%増えた。一方、その間の
物価の下落幅は3.7%である。米国の場合、2008-2010年
のマネタリーベースは140%増加、マネーサプライは10%
増えている。しかし、この間の消費者物価の水準は
わずか1%の上昇にとどまっている。コアベース
の消費者物価の前年比上昇率は2.5%から1.0%に低下した。
つまり、命題は事実によって反証されている。
中央銀行がマネタリーベースを大幅に増やしても、
消費者物価の上昇は観察されなかった。