17/07/17 07:32:53.07 yOkPGTk+0.net
>>340 公共投資の乗数効果は今は低いよ。インフラが整備されたから。
乗数効果とは、例えば鉄道が無い場所に駅を作ると、
駅中心に企業や店舗、住宅が建ち始め通勤する人や住む人も増えて来る。
道路や水道などのインフラも整備され、家具や家電などの売り上げも伸びるなど
インフラを整備すると何倍も経済や地域が発展すること。
戦後直後は敗戦で国土が破壊されたこともあり、インフラ整備が整っていなかったから、
高度成長期など高い経済成長率にも支えられ、公共投資の乗数効果は高かった。
(何も無かったからね。東京の都心でも桑畑とかたくさんあったからね。)
しかし、現在日本のインフラがかなり整備されて来たし、
税金を投入しないと維持出来ない採算性が合わないインフラや建物もたくさん出てくるようになった。
高度成長期にたくさん作ったインフラが老朽化して維持費がかかるようになった。
しかし、老朽化対策はそれまでのインフラを維持するものだから、そもそも乗数効果は低い。
(そんな訳で日本の公共投資は乗数効果は低くなってしまったけど、雇用の下支えでは意味がある。)
東日本大震災が起こりたくさん公共投資が行われていた。
それでゼネコンは忙し過ぎて人手と原材料を入手するのが困難になって来た。
なので、人件費と原材料費が高騰していた。
雇用の下支えも充分だった。
東日本の復興だけでも充分だったが、安倍自公政権になり、さらに公共投資を増額した。
なので、さらに人件費と原材料費が高くなったので、
同じものを作ってもインフラ整備の費用がかかるようになり、財政上整備しにくくなっている。
(なので、維持するインフラ、作るべきインフラを熟議して取捨選択することも必要になるだろう)
*国の借金は1000兆円を超えてGDPの200%を超えている。
(年金資金や外貨準備など国の金融資産を差し引いても150%と先進国で突出して一番高い)
一般会計で歳出100兆円に比べて税収など歳入が35兆円も足りない。
歳出と歳入のギャップを国債を発行して借金で埋め合わせて来た。
『多額な歳出に対して足りない歳入を借金で穴埋め』することを90年代以降、
20年以上毎年毎年を繰り返して来てしまった。
90年代以降、『景気対策』と称して、所得税の最高税率引き下げなど『減税』をやり続けて来たからだ。
それで『税収が落ち込んだ』ところに、日本社会は急速に『高齢化』したので年金や医療など社会保障費が高騰したためだ。
(そうして毎年毎年20年以上借金で穴埋めして積み上がったものが1000兆円を超えている。)
2025年には人口が多い団塊世代が後期高齢者になり医療費など社会保障費が急激に拡大するから、さらに財政を圧迫する。
これからの日本は長期的に低成長時代が続くので、経済成長だけでは借金は減らせない。
(金利が上昇すると、借金の多寡が増え、金融システムや経済にも悪影響を与えるから『金利も要注意』)
一般政府(国や地方自治体、年金資金など)の借金は、最終的に国民が返す。
返すのが嫌なら、特に東京オリンピック後、急激なインフレ過度な円安になり大不況になるリスクがある。
国民の被害や痛み、負担は計り知れなく、大量の自殺者や死者を出し、日本の国や国民は途上国並みに貧しくなる。
プライマリー・バランスの黒字化は今後数十年にも渡る長い『財政健全化』への『一里塚』
『一里塚』でさえ達成出来ないなら、『財政健全化』の道筋は全く見えず、
日本の国民に多大な被害や痛み、負担を与えることになるだろう。
なので、プライマリー・バランスの黒字化は必ずやらねばならない。早急に。
歳出と歳入のギャップを解消して来なかった長年のツケが溜まっていて、日本国民には残された時間が無いから。