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2017.5.4 21:28
★【テロ等準備罪を考える】櫻井よしこ氏「古代の化石のようなことをいまだに言い続けることと、民進党の支持率の低迷は無関係ではない」
テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法の改正案は「国際組織犯罪防止条約」
(TOC条約・パレルモ条約)批准のために必要不可欠な国内担保法である。
すでに国連加盟国の96%に当たる187カ国・地域が条約を締結している。
北朝鮮ですら批准している。アジアおよび世界で主導的立場にあり、
世界第3の経済大国でもある日本は、この条約を批准する責任がある。
自民、公明両党が国会に「共謀罪」を提案した11年前の平成18年、
参考人として衆議院法務委員会で意見を述べた。国内担保法として整備する
側面は十分理解できる。当時の会議録を読み返すと、私は共謀罪は必要だと
いうことを6回にわたり繰り返し語っている。
ただ、言論人の一人として、心の問題にまで踏み込んでくる危険性はないのかと、
拡大適用への懸念も表明した。言論の自由、思想信条の自由を阻害しないため
にも外形的要件を定めるべきだと言った。納得のいく歯止めをかけてほしいという
思いがあったからだ。
当時の民主党(現民進党)は、対象となる犯罪を政府案の619から306に絞り込み、
対象を「団体」から「組織的犯罪集団」に改め、犯罪実行のための「予備行為」を
処罰の要件とした修正案を国会に提出していた。今回のテロ等準備罪と似た内容だった。
私は当時、この修正案を高く評価し、自民党に「民主党の案をそのまま受け入れたら
どうですか」と勧めたほどである。
URLリンク(www.sankei.com)
今回のテロ等準備罪では、あの当時の民主党修正案がほぼそのまま認められている。
それでも今の民進党議員は、戦前の治安維持法を引き合いに出し、「普通の人々が監視され、
次々と引っ張られた。同じことを繰り返してはならない」などと極論を語る。的外れで無責任だ。
テロ等準備罪は過去3度廃案になった共謀罪とは大きく異なる。具体的な合意が存在する
ことに加え、重大犯罪を実行するための準備行為が確認できた場合に限って適用するという
要件がある。11年前に民主党が求めた内容が盛り込まれ、明確な歯止めがかけられて
いるのだ。にもかかわらず、民進党はなぜ、納得しないのか。国益を考えないのか。
野党か与党かといった政局ばかりの政党になった。世界を見渡しても、
共謀罪を「息もできない治安維持法だ」などと論難する国はどこにもない。
古代の化石のようなことをいまだに言い続けることと、民進党の支持率の低迷は無関係ではないだろう。
朝日新聞や毎日新聞、東京新聞などのメディアは、世界における日本の立場や2020年
東京五輪・パラリンピックの安全な運営よりも、自分たちの信じる「反自民党政権」や
イデオロギー的な闘争の一環で、テロ等準備罪を材料に反対ありきの主張をしている。
URLリンク(www.sankei.com)
野党や左派メディアは、現行の法律でも十分に取り締まれると主張するが、そんなことはない。
佐藤正久参院議員(自民)は、テロリストが水源に毒を入れて多くの人を殺害しようと企てたとしても、
現行法では実際にテロリストが水源に毒を投げ入れなければ逮捕できないと指摘する。
(以下リンク先で読んでください)
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