17/04/14 18:04:47.01 7sY3UgCEO.net
>>380 烈風は数がじゅうぶんにあって搭乗員に恵まれていてもF8Fベアキャットには勝てなかっただろう。
烈風はカタログ性能が画期的だったが、根本的な点に間違いがある。
進化の方向だ。十年まえ戦闘機は複葉機から低翼単葉に変わった。
2枚の翼で面積を稼ぐのをやめて翼を1枚にすれば、当然ながら面積あたりの荷物は増えてしまう。
しかし、実際にはそのように進化した。速度が稼げるからだ。速度を41%上げれば倍の揚力が出せる。
旋回半径や旋回率といった巴戦の指標で見れば絶望的に遅くなる進化だ。
しかしスピードはたいていのこてを解決してしまう。だから小回りができない低翼単葉の時代に変わっていったのだ。
複葉機を選んだ者は墜とされ淘汰された。
烈風は淘汰された側と同じ進化を選択した。
すなわち、エンジンパワー増大を巨大化することでバランスさせようとした。
おそらく烈風は墜とされないが墜とせもしない、進化に行き詰まった曲芸機になり、
ベアキャットにとって、なかなか中らない反復射撃訓練の難しい標的になるしかなかっただろう。