17/04/10 19:27:09.01 4fD1nSKy0.net
亀田信介(総合病院院長、社会福祉法人理事長):
(前略)年齢によってどのくらい医療資源とか介護資源が増えるかと言うと、
例えば15歳~45歳の一番元気な人たちが年間に使う医療資源を1とすると、大体、65歳以上の方で6.5倍。
75歳以上のいわゆる「後期高齢者」と言われる方で8倍。これは医療資源だけなんですね。
介護資源まで入れると、75歳以上の方1人で医療介護資源を若い人の10人分使っちゃうんですね。
その方たちが猛烈な勢いで、絶対数が増えるのが都市部なんです。
とくに高度経済成長の時に同じ団塊の世代と言われるような同じ年齢層の人たちがみんな地方から東京に集まった、
この方たちが一気に、高齢者になっていって医療資源を必要とするわけですね。
この急激な医療需要の高まりを「オーバーシュート」と言うんですけど、ここについては、今後、人類史上あり得ない、
日本の問題でもなく、世界の問題でもなく、この大東京圏という凄く特定のところの特定の時期の問題であって、
もちろん、今までにもなかったですけど、今後の30年間で起こる事は二度と起こらないだろう、
と言われているぐらいじつは大変な事なのです。
村上龍: 具体的に言うと、「肺がん」ですって診断されて要手術っていう場合に、
残念ですけど半年先まで「肺がん」の手術はできません、と言われるような時代ですよね?
亀田信介: そういう事です。ただ、先ほど、東京の問題であってじつは日本の問題ではないと申し上げたのは、
一般病床の需給率ってのは東京圏は90数%まで行っているんですね。
ところが九州、四国というのはまだ50%なんです。(略)私が言いたいのは、たぶん多くの国民が、東京が一番安全だろうと思っていると思うんです。
(でも、そうではなくて)それと全く正反対な事が今、起ころうとしているという事です