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★米独首脳会談、難民・移民で違い鮮明=貿易問題でもけん制
【ワシントン時事】トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスでメルケル・ドイツ首相と
初めて会談した。トランプ氏は共同記者会見で、対テロ戦に関連して「移民は特権であって、
権利ではない。国民の安全は常に最優先される」と指摘し、特定国からの入国禁止令などの
正当性を主張。一方、メルケル氏は「難民に生活再建の機会を与えるべきだ」と強調し、
立場の違いを鮮明にした。
両氏はこれまでも難民対応や貿易問題をめぐって対立。首脳会談では
個人的な信頼関係の構築を模索し、幅広い分野で意見交換した。
トランプ氏は会見冒頭、北大西洋条約機構(NATO)への強い支持を表明するとともに、
加盟国の公平な負担を改めて要求。メルケル氏は加盟国の国防費支出を国内総生産
(GDP)比2%以上とする目標の達成を約束した。
メルケル氏はトランプ氏の政治スタイルについて問われると、「(両者の)相違点に対処し、
妥協を見いだすための意見交換を行った。われわれは互いに公平である必要がある」と述べた。
また、トランプ氏が掲げる「米国第一主義」に対しては、「ドイツの経済や安全保障での成功は
欧州統合と表裏一体だ」と国際協調の重要性を指摘。グローバリゼーションは寛容と公平な
やり方で形成され「欧州内の移動の自由は経済成長の重要な要素になっている」と強調した。
貿易問題でトランプ氏は「私は孤立主義者ではないが、貿易においては公正さが必要だ」と明言。
「ドイツの交渉者は米国よりもうまくやってきた」と述べ、米国が不利な立場に立たされてきたとの
不満をにじませた。
これに対しメルケル氏は公正さの重要性を認めた上で、米国と欧州連合(EU)の
自由貿易協定(FTA)交渉の再開を望むと語った。トランプ氏が米独の2国間交渉に
言及したことを踏まえ「交渉者はドイツではない。EUと米国の交渉になる」とクギを刺した。
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