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2017.2.20
東京で大苦戦中の“大阪印”「維新」に待ち受けるいばらの道 小池百合子知事側は相手にせず
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大阪を地盤とする日本維新の会が、東京で苦戦している。
東京進出の橋頭堡を築こうと、都議選(7月2日投開票)に9人の公認候補擁立を決定したが、「小池旋風」の前に浸透できていないのだ。
維新は東京での足場が弱いにもかかわらず、「小池百合子都知事の人気は長続きしない」と甘くみていた節があり、小池氏を厳しく批判したこともある。
今さら連携するわけにもいかず、都議選での惨敗が現実味を帯びている。
永田町では、大阪で成果を上げた維新の「行革」を盛んにアピールするが、与野党の反応は鈍い。国政進出から4年が過ぎた新興勢力が正念場を迎えている。
1月末。日本維新の会の中核的存在である地域政党「大阪維新の会」の関係者が、ひそかに東京・新宿の都庁を訪れた。
この関係者は、維新側の“使者”として小池氏側近と極秘接触し、意見交換を行った。会談内容は明らかになっていないが、維新側が小池氏側に近づこうとしているのは明らかだろう。
都議選での協力などが話題になったとみられるが、飛ぶ鳥を落とす勢いの小池氏側は維新に関心がない。ある都庁事情通によると、会談は短時間で終了したという。
元祖「第3極」を自認する維新は小池氏に対し、これまで複雑な感情を持ってきた。昨年7月の都知事選では、最終的に小池氏の支持に回らず、小池氏の知事就任後も一定の距離を取ってきた。
昨年12月には、馬場伸幸幹事長が記者会見で、小池氏との連携、協力について「小池氏もわれわれと同じようにルビコン川を渡っていただかないと、なかなか一緒にやっていくのは難しいというのは、私と松井一郎代表(大阪府知事)の基本的な考え方だ」と発言した。
同月に都内で開いた政治塾でも、馬場氏は小池氏の都政改革について「大阪でやってきた改革はすごい。(小池氏の改革は)池のほとりで遊んでいるようなものだ。これからどうされるか分からないが、ルビコン川を渡ってもらわなければならない」と述べた。
ここでいう「ルビコン川を渡る」とは、自民党からの離党を意味する。小池氏が離党すれば連携、協力を考えてもいい-というのは維新の理屈だが、小池氏にとっては「上から目線」にでしかない。
「大阪の改革はすごいが、東京の改革はたいしたことがない」という主張も、小池氏側を怒らせるだけで、軽くみられていると反発されても仕方ないだろう。
さて、国政に目を転じても、維新の展望は決して明るいとはいえない。橋下徹元大阪市長というカリスマなき後も、一定の勢力を維持し、野党第3党の地位にあるが、次期衆院選への不安は尽きない。
「また大阪の話か!」
2月16日午後の衆院本会議。地方税法等改正案の質問で壇上にいた足立康史政調副会長に対し、大きなヤジが飛んだ。
足立氏は大阪府の借金が橋下、松井一郎の両知事の時代を通じて減ったことを指摘し、「橋下・松井」府政が進めた維新改革の意義を訴えたが、ヤジに象徴されるように、永田町の反応は冷ややかだ。
関西以外の浸透度は依然低いままで、1月29日の北九州市議選では改選前の3議席が0議席となるなど地方選での敗北も少なくない。
民進党の低迷ばかりがクローズアップされがちだが、維新もこのままでは安定した「万年野党」になる可能性は否定できない。
潔く与党入りを選ぶのか、単独で議席を増やしてあくまで野党第1党を目指すのか、小池氏とは最後まで一線を画すのか-。
維新は重要な選択を迫られようとしている。