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毎日新聞ニュース速報 2005/03/18(Fri)
<虐待 1000万超払い和解 国立・児童養護施設損賠訴訟>
東京都国立市内の児童養護施設で暮らしていた埼玉県の男性(27)が、児童指導員(当時)から暴行を受けて左手に障害を負ったとして、
施設を運営する「生長の家社会事業団」と元指導員に約7500万円の損害賠償を求めた訴訟が東京地裁八王子支部(松嶋敏明裁判長)で和解していたことが分かった。
事業団と元指導員が責任を一部認め、連帯して損害金を男性に支払う内容。損害金は1000万円を超える額とみられる。
関係者によると、和解は今年1月に成立。施設内虐待での後遺症が残ったことに対し、施設側が損害賠償する義務があることを認めるとともに、
施設に再発防止に努めることを厳しく求めた内容になっている。
男性は10歳だった87年7月に「生長の家神の国寮」で給食費が紛失した際に指導員に呼び出され、無実を訴えたが約5時間にわたり暴行されたと主張。
左ひじと左手首を骨折し、左手は親指以外の指が曲がった状態で使えなくなったとして01年に提訴した。
男性は96年に3級の障害者手帳の交付を受け、97年に施設を出たが、障害のため定職につけない状態という。
03年6月、法廷で証言した元指導員は、男性への暴力は否定したが「寮生が言うことを聞かないと、教育的配慮から手を上げた」「(指導員の体罰を禁止する)
厚生労働省通達は理想論で、体罰は仕方ないと思っていた」と日ごろ寮生に暴行していたことを認めた。
男性の弁護団は「施設内虐待の損害金としては前例のない高額。施設内の処遇の向上を求めていきたい」と評価した。
生長の家社会事業団は「和解内容は他言できない」とコメントした。【青島顕】
読売新聞 3月18日