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明治時代にでっちあげられ侵略戦争・戦争に利用された「国家神道」
神社の政治利用から初詣ラッシュまで 「ル・モンド」紙がみた“神道のいま” | クーリエ・ジャポン
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そして、2つの神社が神聖な場所とされた。1つは伊勢神宮という政治(天皇制)と
宗教の融合の中心地であり、もう1つが、国に殉じた戦没者と神格化された天皇を祀る靖国神社である。
しかし、実際には明治時代以前において、天皇が神格化されたことはなかった。フランス国立東洋言語文化大学の
名誉教授、フランソワ・マセは、月刊誌「シアンス・ユメーヌ(人文科学)」でこう語っている。
「(明治時代まで)天皇は神ではなかった。天皇が他界したときの儀式は、仏教にのっとっておこなわれていた」
「日本の神髄から発生したとされる神道は、他の宗教(仏教やキリスト教)より上位に置かれたのである」
つまり、国家神道とは「伝統のでっちあげ」であった。国家神道は民間信仰としての神道と大きく異なっている。
それでも国家神道は、アイデンティティを形成するイデオロギーの源になり、天皇を中軸にした大衆の
結束を強固にし、やがて1930年代の国粋主義につながっていく国家権力に、国民を従属させたのである。