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千代田区長選、与謝野陣営「代理戦、影響あった」
自民都連推薦で新人の与謝野信氏（41）は「時間だけでなく、精神的な面も含め準備が
足りなかった」と、出馬表明が１月にずれ込んだことを悔やんだ。区長選が代理戦になった影響
については「もちろんあった」と認めたうえで、「それ以上にしっかりとした争点を持ってこられなかった」
と唇をかんだ。
区長選では「都議選の前哨戦とみられたくない」（選対幹部）などの理由から、自民都連の都議
らは表立って与謝野氏を応援しなかった。この日も事務所には、地元選出で小池氏が「都議会のドン」
と指摘した内田茂都議らの姿はなかった。
自民都連は都議会で57人と最大会派だが、３人が新会派設立のため離脱し、複数の「離脱予備軍」
もささやかれる。あるベテラン都議は「今回の区長選が一つの節目になり、新たな動きが出る可能性はある。
総崩れになる前に何か手を打たなければならない」と危機感をあらわにした。
一方、次点の与謝野氏と約780票差だった新人の五十嵐朝青氏（41）は「劇場型から参加型の区政」
と訴えたが、「それが伝わりきらなかった。千代田区が代理戦争の場になってしまった」と話した。
日本経済新聞 2017/2/5 23:02