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★「慰安婦」強制に新証拠/日本軍、200人をバリ島に連行/関東学院大・林教授ら
2014年4月7日 10時55分 しんぶん赤旗
旧日本軍「慰安婦」問題で日本軍の関与と強制性を認めた「河野談話」を
裏付ける新資料が、関東学院大学の林博史教授(日本近現代史)らによって
このほど発見されました。新資料は、旧日本軍が軍の資金を使って慰安所事件を
隠蔽(いんぺい)していた事実も浮き彫りにしました。
資料は、戦後のオランダによるBC級戦犯裁判(バタビア臨時軍法会議)で
裁かれた二つの事件にかかわるもの。林教授の研究室が国立公文書館
保管の資料から見つけました。
同裁判(25号事件)で裁かれたバリ島駐屯の海軍第三警備隊特別警察隊長
(海軍兵曹長)の男性が戦後、法務省の調査(1962年8月)に対し、
「戦中の前後約4カ年間に二百人位(くらい)の婦女を慰安婦として
奥山部隊の命により、バリ島に連れ込んだ」と強制的に女性を連行した
事実を証言しています。
さらに、「終戦後、軍需部、施設部に強硬談判して、約70万円を本件の
工作費として貰(もら)い受け各村長を介して住民の懐柔工作に使った。
これが完全に功を奏したと見え、一番心配した慰安所の件は一件も訴え出なかった」と、
隠蔽工作についても赤裸々に語っています。
同時に発見された同裁判の尋問調査には、警察隊長の男性が連れてきた女性を
「慰安婦」として働かせる慰安所を開いていた商人の証言や、男性によって慰安所に
入れられそうになった女性の証言が存在しています。調書には、「彼女たちが強制
されていたということは、彼女たちが車から降りて慰安所に入るときに泣いていたという
事実から明らかでした」「彼女たちは(被告)によって一人ずつ車から引きずりだされたので、
服は引き裂かれていたほどでした」などの商人の証言が記載されています。
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