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男性は大阪府大東市内の店舗のみで働く契約で雇われたが、平成２４年４月以降は隣接する大阪府門真市内の店舗でも働かされていた。
平日の勤務は午後９時～翌日正午までの１５時間。
大東の店で深夜１人きりの店番をした後、休憩を挟まず門真の店に入る日々を繰り返した。
オーナーは６月、男性の長男（３２）を門真の店長として雇った上で、男性に対する給料の支給を止めた。
代わりに、本部から毎月送金されてくる店の人件費８５万円から給料を捻出（ねんしゅつ）するよう指示したという。
雇っていたアルバイトに支払う人件費は６０万円。残り２５万円を、親子で折半した。
妻（６６）と長女（４０）も店の手伝いに入り、男性と長男を支えた。
「時間に追われて仕事をして、寝たと思ったらまた仕事。思考できなくなった」。
辞めるように何度も男性を説得しながらも、一家全員が正常な判断力を失い、必死で働き続けた。
オーナーと本部には、長時間労働と給料の不払いをやめるよう求めていた。
妻は「夫の命と私たちの生活を踏みにじったオーナーが悪いが、本部の体制もいい加減すぎた」と指摘する。
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