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・・・(備考)“祖国叛逆の犯罪者”の裁きは国内法でしか裁けないが、外国が日本人を裁く場合は国際法となる。「人道の罪」と「平和の罪」という、新しいが“古き良き法”を「発見」して裁いたのが、東京裁判であった。
無論、スターリンや毛沢東の意向も反映された「戦勝国群」が裁くのであるから、松井石根や重光葵や広田弘毅などの“誤認逮捕者”も出た。が、それらが意外なほど少なかったのは、米国が日本の国益を比較的正確に理解していた偉大な友邦だからである。
しかも、“日本国の敵”近衛文麿(逮捕前に自決)/大川周明/白鳥敏夫/松岡洋右/武藤章/大島浩らを、正しくA級戦犯とした米国の識眼の高さは敬服に値する。
■松岡洋右を靖国神社から追放せよ─昭和天皇のご遺言
「私はある時(一九七八年)に A級(戦犯)が合祀され その上 松岡(洋右)白鳥(敏夫)までもが(合祀されたと聞いた。)
(その前任の宮司の)筑波(藤麿)は慎重に対処してくれたと聞いたが 松平(慶民)の子の今の宮司(松平永芳)がどう考えたのか 易々と(合祀した。)
・・・だから 私はあれ(一九七五年十一月二十一日)以来参拝していない それが私の心だ。」(注1、『富田メモ』一九八八年四月二十八日記、カッコ内中川)。
「靖国神社の御参拝をお取り止めになった経緯 直接的にはA級戦犯合祀が御意に召さず。」(『卜部亮吾侍従日記』二〇〇一年七月三十一日記)。
民族系は、昭和天皇の「ご聖断/ご聖訓/ご聖旨」をことさら無視するのを常とする。昭和天皇を排除することが、日本会議を含めて民族系全体の方針のようである。例えば、民族系論客の小堀桂一郎は、
『昭和天皇』『昭和天皇論・続』の著において表向き昭和天皇を尊崇すること頻りだが、『再検証 東京裁判 日本を駄目にした出発点』『東京裁判の呪ひ―呪縛から日本人を解き放て』などの他の本では、昭和天皇を徹底ないがしろにする。
「皇国史観」にかぶれた民族系の、その信者たちの心底には、昭和天皇への敵意が透けて見える。その教祖・平泉澄は、“昭和天皇に叛旗した逆賊軍人”を養成したように、昭和天皇の殺害を含めた“昭和天皇押し込め”を、彼の革命の初期目的にしていた。
A級戦犯となった白鳥敏夫/松岡洋右/永野修身/梅津美治郎/東條英機らは、どう贔屓目に検討しても「国事殉難者」にはならない。彼らは日本の刑法において、明らかに「国家叛逆者」もしくは「軍刑法犯罪者」だからである。
この問題は、拙著『昭和天皇と靖国神社』に譲る。代わりに、衆知だが、昭和天皇が、ポスト幣原の一九三〇年代の(国内政治ともども)日本外交にことごとくご反対であられた事実を復習しておこう・・・(続く
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真正保守主義者・ 中川八洋氏について語ろう。
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