16/12/28 21:09:48.32 ZQCOrnoq0.net
>>286
- 「父が最も心を痛めたのが、中国における日本人、特に兵隊の中国人に対する態度だった。
北京や上海の日本兵の中には、至る所で中国人をひざまづかせ、優越感を味わう者がいた。
在中時代の父は、軍人たちのそうした態度に反発してか、中国服を着て歩く事を好んだ」
- 「上海の街中に貼られた『中国人とイヌ、入るべからず』の貼紙を見て憤慨していた父は、
終戦直後アメリカ兵が日本に進駐して日本人をいじめるという噂を聞いてきた友人に、自嘲的にこう述べたものである。
『ちょうど日本の軍人が中国人にやったように、というわけかね』」
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戦時中に外交官として中国に赴任し、戦後は宮内庁に出向して昭和天皇の御用掛を務めた寺崎英成の、
戦中戦後の言動について、娘のマリコ・テラサキが記録したエッセイ「‘かけ橋’こそ父母の遺産」 より。
この本(↓)に補録として掲載されているのを、俺がリライトした。
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