16/11/10 15:11:41.18 /DeteLKY0.net
小林よしのり
●何がTPPだ!イラク戦争のように「手遅れ」になるまで気づかないのだろう。
日経新聞は「グローバル化の大波に乗り成長を」と鼓舞し、
産経新聞は「五輪とTPP生かす知恵絞れ」と言い、
家計の財布のひもが緩まず、企業が投資をしないのは「縮み思考」だと嘆く。
年金まで博打に使ってりゃ、将来不安で貯金するしかないよと庶民は思うだろう。
個人消費が伸びないなら設備投資してもリスクが高いと企業は考えるわけだ。
TPPをやれば国際分業体制が進むから、日本のすべての産業が勝つわけではない。
必ずボロ負けして消滅する産業も出てくるのだ。
食料自給率が落ちたら、輸出する国の天候不順や天変地異で、食料が輸入できず、飢餓が拡がることも予想される。
メキシコや韓国のFTAの結果を見れば、TPPの陥穽も分かるはずなのだが。
そもそもTPPの条件規約をマスコミはなぜ具体的に報じてくれないのか?
朝日新聞も「グローバル化の中で」、「増幅する扇動政治家」が出てきていることを批判するが、
グローバリズムはアメリカのルールの普遍化であり、テロが起こる要因であり、
民主主義を破壊する要素でもあるということに、まだ気づかないのだろうか?
グローバリズムはアメリカニズムと言われて久しいが、
その意味の深刻さをマスコミも言論人も全然わかっていない。
イラク戦争のように「手遅れ」になるまで気づかないのだろう。
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