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★日の丸ないウチナーンチュ大会
編集局 2016/11/09(水) コラム|沖縄 [美ら風(ちゅらかじ)]
海外・県内外の沖縄県系人が一堂に会する第6回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)が
10月26日から30日まで開かれた。過去最多となる26カ国・2地域の7297人が参加した。
戦前、多くの沖縄出身者が海外に移住。沖縄県は海外移民からの巨額の送金で経済が潤った時期があった。
ところが、第2次世界大戦で大きな被害を受けた沖縄は貧しい生活に逆戻り。ハワイ、米本土、
中南米各国などで沖縄救援運動が起こり、豚や山羊(やぎ)を含めた食料、衣類、文房具、医薬品などを送った。
大会を通じて、県内各地では移民とその子孫に対して感謝する歓迎パーティーが行われた。
開会式と閉会式は那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開催された。参加者は国や地域ごとに
統一したユニホームを着ていて、無数の国旗が揺れている光景はサッカー・ワールドカップにも似ている。
また、開会式に先立つ歓迎パレードでは、県民が那覇市の国際通りを埋め尽くして、海外からの参加を歓迎した。
「お帰りなさい」と呼び掛けると、「ただいま」とハイタッチで応える風景は、いかにもウチナーンチュ大会らしい。
しかし、そこには日本の国旗はなかった。
沖縄公共政策研究所の安里繁信理事長は、「パレードでは日の丸が一本もなかった。
祖国の日本・沖縄に帰ってきても日の丸がなければ参加者はわびしい気持ちになったに違いない。
次回は地元の県民が堂々と日の丸を振って出迎える光景を見てみたい」と述べた。
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