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【ソウル=中村亮】経団連の榊原定征会長は10日、ソウル市内の青瓦台で韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談した。榊原氏は「両国の首脳が自由に往来できる良好な2国間関係が構築されることを期待する」と述べた。
朴氏は「(日韓の)安定した安全保障関係は経済発展の土台だ」と強調。安保を含む政治レベルの対話が日韓の経済協力の拡大につながるとの認識を示した。
榊原氏は会談終了後、記者団に両国の外交関係の改善に関して「経済界からの提案や要請が後押しする効果はあった」と述べた。榊原氏は14年12月に経団連と韓国の経済団体、全国経済人連合会との首脳会合を7年ぶりに再開。会長就任後に朴氏との会談を今回で3回開いた。
榊原氏は会談で両国間の貿易拡大に向けて「日中韓自由貿易協定(FTA)を早期かつ包括的に高いレベル(での締結を)をお願いしたい」と要請した。朴氏は日本から韓国への旅行客が増えるよう「日本で関心を高めてほしい」と要望。若者の人材交流の推進も求めた。
経団連は朴氏との会談に先立って全経連と懇談会を開いた。全経連の許昌秀会長は「グローバルに広がる保護貿易主義に打ち勝つためにも両国はともに努力していく必要がある」と強調した。
具体的には第三国でのインフラ整備や資源開発を共同で進めるべきとの考えを表明。共同開発の成功事例などの情報交換を進めるセミナーをソウル市で来年初めに開催することで一致した。
榊原氏は年内に東京で開く方向で調整が進む日中韓の首脳会談に合わせて日中韓のビジネスサミットを開く考えを表明した。交渉が停滞する日中韓FTAに関しては「日韓の経済界が両国政府に働きかけ早期実現に向けた協力をいっそう強化したい」と述べた。
日経新聞電子版
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