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アメリカに話を戻すと、この国では米国籍保持者であれば「生まれつきのアメリカ人」か「市民権取得者」かにかかわらず、ほとんど全ての地位に就ける。
たとえばヘンリー・キッシンジャーはドイツ、マデリーン・オルブライトは旧チェコスロバキアからの亡命者でありながら国務長官にまでなった。
特にオルブライトは米国史上初の女性国務長官だった。共和党は基本的に移民に厳しい政策を採るが、ジョージ・W・ブッシュ時代にも台湾生まれ、キューバ生まれの各省長官がいた。
唯一、憲法で「生まれながらのアメリカ市民権保持者しかなれないと定められているのが大統領と副大統領だ。
しかし、誕生当時から移民国家であるアメリカでさえ憲法制定当時に比べると現代の人の流れは格段に複雑化している。
当時は想定もされていなかったであろう出生や結婚の多様化があり、近年は大統領選のたびに「生まれつきのアメリカ人」とは具体的に何を指すのか、
どういった出生であれば「生まれつきのアメリカ人」ではないのかが議論されている。
バラク・オバマ最初の大統領選の2008年、この曖昧な「生まれつきのアメリカ人」規定を盾にバラク・オバマには大統領の資格が無いと騒ぐ人々が現れ、バーサー(Birther)と呼ばれることとなった。
ヒューマン・バラク・オバマ 第4回:大統領は二重国籍??「生まれつきのアメリカ人」とは。
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