16/09/21 18:16:18.77 Dvy0aZN80.net
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(前略)
そのなかで日本は、RCEPが質の高い、つまり関税撤廃の度合いが高い自由貿易協定にするよう旗を振ってきた。
一方で貿易自由化よりもアジアでの影響力拡大に重きを置く中国は慎重で、両者の綱引きが続いてきた。
そのバランスを日本優位に傾けたのが、15年10月のTPP大筋合意だ。
ところが、ここにきてTPPの先行きが怪しくなってきた。米国大統領選で民主、共和両陣営ともTPP批准に反対の姿勢を鮮明にしているためだ。
オバマ大統領は政権のレガシー(遺産)とするため任期中に何とか批准しようとしているが、そのハードルは高い。
TPPの発効を前提に動いてきたアジア諸国は、一斉に様子見に転じている。こうなると、日本はやや孤立気味となる。 ◇
そこで重要になってくるのは、韓国を巻き込むことだろう。朴槿恵政権のもとで中国に大きく傾斜してきた韓国は現在、
米国や日本との結びつきを再度強める方向に軌道修正中。TPPには政府、財界とも参加に前向きだ。
これまでは日中韓FTA交渉やRCEP交渉などにも韓国は消極的だった。日本にとってこれらの交渉は、
中国市場へのアクセス拡大のために意味がある。だが、韓国はすでに中国とFTAを結んでいるからだ。
むしろ産業構造が似ており、技術力が高い日本と同じ自由貿易圏に入ることに韓国は脅威を感じてきた。
だが、中韓FTAの効果は韓国側の期待を大きく下回っている。日本と足並みをそろえて、RCEPの自由化度を上げ、中国に一段の市場開放を迫るメリットは大きい。
TPPが漂流寸前の今日、中国とのルール形成競争の局面は再び変わりつつある。韓国をどう巻き込むかは日本にとって重要な課題になりそうだ。(西村豪太)