16/09/01 11:20:52.83 PmfnWblH0.net
>>410
孫崎享さんによると、
鳩山一郎内閣の時、
歯舞、色丹の二島返還で日ソ平和条約を締結することになりそうだった。
日本は「ポツダム宣言」の枠組みを受け入れので、
歯舞、色丹の二島返還はその枠組みに沿ったもの。
当時、国会で重松外相は
「国後、択捉は南千島に帰属する」
と答弁している。
要するに、「国後と択捉はソ連が占領した南千島に帰属する。
するけど、歯舞、色丹は南千島に含まれないので日本の領土」ということになる。
ソ連も歯舞、色丹の二島返還に合意していた。
そこに横槍を入れて来たのが、アメリカ。
アメリカは、戦後一貫して日本と
ソ連(ロシア)や中国などアジアとの関係強化をことごとく妨害して来た。
日本をアジアから孤立化させれば、
日本はアメリカの言うことを聞かないとならなくなるから。
アメリカの国益のためになるからだろう。
小泉首相の時に中国政府や国民から必ず強い反発が起こる
(日本国の代表者トップの首相による)『靖国神社参拝』を初めに勧めたのは、
アメリカのアーミテージさんではないか
という話がある。
アメリカは、
もし、日本が日ソ平和条約を締結するなら、
ソ連との関係強化を日本が図るなら、
「『小笠原諸島』と『沖縄』を返還しない」
と日本政府に圧力をかけて来た。
当時、小笠原諸島と沖縄の返還は日本の悲願。当然飲めない。
なので、日本政府は二島返還を諦め、
ソ連が飲めない四島返還論にシフトし日ソ平和条約の話は流れた。
大々的に「四島返還論」のテレビなどでCMが打たれたので、
日本の国民にも四島返還論が染み付いてしまった。
と言うのが、孫崎享さんの話。
ウィキペディアを見ると、違う交渉経緯が書いてある。
またアメリカの干渉は記述されていない。
他の外交安全保障などで私が聞いている話と
ウィキペディアが書いてあることと
違うことがある。
どちらが正しいか分からないが、孫崎享さんの話によれば、
歯舞、色丹の二島返還論は常識的な範囲内ではないかと。
ロシアも二島なら飲みやすいだろう。
返還論には、
・歯舞、色丹の二島(プラス国後択捉の人的経済的交流)
・歯舞、色丹、国後の三島(プラス択捉の人的経済的交流)
・四島を面積で2分する(プラス人的経済的交流)
・四島
などがあると思うが、
日本の国民が意思統一が図られていないのが実情。
なので、どの返還論にするか国民的な合意が必要だろう。