16/08/10 12:38:33.34
>>1より
■一体化行動は中国の軍事行動そのもの
■自衛隊の防衛出動が本来の姿
ただ、筆者は、今の中国の海軍、警備局、漁民(民兵)の一体化行動は、とてもグレーゾーンとは
いえないと思う。形式的には漁民を装っているが、事実上民兵であり、一体化行動は中国の
軍事行動そのものである。こう考えると、領海侵犯でも無害通航権など認められずに、
武力行使のできる自衛隊の防衛出動(自衛隊法第76条)が本来の姿だろう。
まずは、自国で防衛するのが当たり前である。
さらに、アメリカとの同盟関係に基づく集団的自衛権があるほうが、より日本の安全が確保される
のではないか。個別的自衛権とアメリカの一方的な庇護があれば十分というのが野党の意見
であるが、あまりに身勝手だ。
トランプ氏が米大統領になれば、そのような甘い期待はできなくなる。個別的自衛権と集団的
自衛権に基づくアメリカとのチームワークのほうが、中国からつけ込まれる余地は少なくなるのは、
国際標準の安全保障論の合意である集団的自衛権が戦争リスクを減らす一例だ。
中国の挑発行為を最後に防ぐのは安保法制だ。
■尖閣諸島は米軍射爆撃場が設定されている
■この際米軍に使ってもらってはどうか
この観点からみると、尖閣諸島に米軍射爆撃場が設定されていることに気がつく。
日米両政府は72年5月15日の日米合同委員会で、尖閣諸島のうち、久場島と大正島を、
それぞれ「黄尾嶼射爆撃場」「赤尾嶼射爆撃場」とし、米軍提供施設として合意している。
この経緯については、政府による「尖閣諸島と日米地位協定に関する質問に対する答弁書」に書かれている。
海上保安庁のホームページには、以下のように記載されている
3.黄尾嶼射爆撃場(尖閣諸島)
区 域 :水域 久場島(概位25-56N 123-41E)の陸岸の前面100m以内の区域
空域 久場島の陸岸から 100mの線で囲まれる区域
訓練の種類:空対地射爆撃訓練
訓練時間 :原則として0700~1700
高度制限 :1,216m以下
制限事項 :水域は、使用期間中漁業及び立ち入りを禁止する。
備 考 :水域を使用する際は予告される。
4.赤尾嶼射爆撃場(尖閣諸島)
区 域 :25-54-14.4N 124-33-53.9E の地点を中心とする半径5海里の円内区域
訓練の種類:艦砲射撃、艦対地射撃及び空対地射爆撃訓練
高度制限 :1,216m以下
制限事項 :本区域は、使用期間中漁業及び立ち入りを禁止する。
備 考 :本区域を使用する際は予告される。
URLリンク(dol.ismcdn.jp)
日米地位協定では、「米軍が使用する施設および区域は、協定の目的のため必要でなくなったときは、
いつでも、日本国に返還しなければならない」とされているので、返還されていないというのは、
まだ米軍が使うという意味であろう。実際、上記政府答弁では、「米側から返還の意向は
示されておらず、政府としては、両射爆撃場は、引き続き米軍による使用に供することが
必要な施設及び区域であると認識している。」とされている。
であれば、この際、米軍に使ってもらってはどうだろうか。ここまで、尖閣周辺への中国侵入では
日本政府も対応策を考えておいたほうがいい。(了)