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【浅川元社長 告白の一問一答】「株価操作 言うとまずいけど」
パナマ文書の分析でAIJ投資顧問の元社長がタックスヘイブンにあるペーパー会社を悪用した株価操作などを行っていたことが明らかになりました。
浅川元社長は、収監される3日前の今月19日、東京都内のホテルでおよそ2時間にわたってインタビュー取材に応じました。その主なやり取りです。
被害者に対する気持ちは
浅川元社長は裁判で詐欺の罪については無罪を主張しましたが退けられ、懲役15年の判決が確定しました。インタビューで最初に間もなく収監されることへの心境や被害者に対する気持ちを尋ねると裁判への不満を口にしました。
元社長:被害者の方の金銭に対しては本当に申し訳ないっていう気持ちいっぱいあるんだけど、運用のことの反省なんだよね。だけど詐欺っていうことに対して反省って言われると、僕にはピンとこないんですよね。
記者:今後の被害弁済は?
元社長:いや、被害弁済ってさ、意味が僕、逆に聞きたいんだけど、取ってないのに被害弁済って何なの?教えてもらいたいんだけど。僕ね、現金ね、全く取ってない。懐に入れないのは事実だから。いくら探られても。
2つのペーパー会社の資料示す
インタビューが始まって30分後、持論を展開する浅川元社長にパナマ文書で見つかった2つのペーパー会社に関する資料を示しました。
イギリス領バージン諸島に設立された2社の資料には株主や銀行口座の運用者として浅川元社長の名前が記載されていました。
記者:AIJ設立のちょっと前のこと。パナマ文書に浅川さんの名前が出ている。
元社長:出てるの? ウソ、俺そんなの知らないけどさ。冗談だろ。
記者:名前が出ている。ここに法人の設立時期とかが書いてあるんですけど。1952年生まれのアサカワ・カズヒコさん、ジャパニーズって書いてある。2つ会社があって。
「株価操作してたの」
浅川元社長は示された資料に驚きを隠しませんでした。そしてAIJを設立する前、外資系証券会社に勤務していた頃、顧客から依頼されてペーパー会社を購入したという説明を始めました。
元社長:これ違うの、作ったんじゃないのよ。当時ね、香港に行くと、会社を買えるの。僕が作ったわけじゃないの。外資系の時代。これは、ひとつはお客さんの口座なの。
要は何かって言うと、名前出すと響くから言わないけど、当時、節税対策とか、当時でも悪いことだな、考えたら。そこにお金を流して、そこから日本の株を買うとか。
記者:名義を出したくない人?
元社長:出したくない人。そういう形で利用してたの。
記者:お客さんが名義を隠すために会社を買ってあげた?
元社長:そうそう。しかも自分の会社が上場する時とか。そうすると、わかんない形で流したいじゃない。自分のところの株価操作してたの。
当時はまだ金融庁にしたって、トロかったから。外資系証券とかは当たり前のようにやってたんだよ。
記者:個人の良いお客さん?
元社長:個人だけじゃなくて、金法もありますよ
記者:何ですか?
元社長:金法、金融法人。生保、損保とか。
記者:生保、損保もそういうダミーの名前を?
元社長:やってた、やってた。なんぼでも。だから潰れちゃったところいっぱいあるじゃない。『飛ばし』ですよ。そんなことあんまり僕が暴露してもしょうがない。僕もびっくりしちゃった。載ってるんだなって。
【続く】
浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」(NHK NEWS WEB 7月28日 19時00分)
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