16/07/17 06:27:46.18
>>1より
公職選挙法で放送内容が縛られているせいか、弱腰の業界体質だからか、14日の告示以降の
テレビはこれといった何かを発信していないようだ。ただ、鳥越氏が出馬表明した12日から翌13日
までは、歓迎ムードで確かに盛り上がっていた。
例えば、だ。ライブドアニュースが13日早朝に、〈鳥越俊太郎氏の東京都知事選出馬会見を
安藤アナや田崎史郎氏らが大絶賛〉と題する記事をアップした。その中に、12日放送の
『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系、13時45分~)での様子を伝えるこんな記述がある。
〈高橋克実は「僕はものスゴく良い会見だったと思いますけれど」「お人柄もスゴく出てたし、
話に引き込まれますね。とても聞きやすかったです」と、出馬会見を評価した〉
〈サバンナの高橋茂雄は、会見の序盤に、出馬を断念した元経済産業省官僚の古賀茂明氏が
応援に駆けつける段取りについて「普通に考えたら、絶対(事前に)決まってるやん!」とツッコミを
入れつつも「パフォーマーとしておもしろい方」「記者会見としておもしろく見れた」と高評価した〉
〈安藤アナは、鳥越氏が東京オリンピックの予算や、都の出生率などについて案について(※記事のママ)、
把握していなかった場面を振り返り「知らないことを『知りません』って、言えちゃうところも結構スゴいですね?」
と感心した〉
テレビで食べている有名人たちが、鳥越氏の登場を評価していたのである。ネットの人々が呆れ、
驚いた記者会見の内容も、肯定的に楽しんでいる。
13日の9時半頃にスポーツ報知は、13日放送の『白熱ライブ ビビット』(TBS系、8時~)での様子をこう伝えた。
〈テリー(伊藤)氏は番組中に「コメンテーターとして特別な人。軸が乱れていない。
自分の勉強していないことは勉強していないと正直に言えることにすごさを感じる」とコメント〉
〈(オリラジ)中田も「好感が持てる。準備がない、気持ちで出たというのが全部伝わってくる」とうなずき、
「一番都民が求めている“気持ち”がある人。用意周到に準備をして完璧な会見を開いてできる
人だなと思うよりは、みんなのために急きょ立ち上がったんだというほうが好感が持てる」と持論を述べた〉
2人ともネットの反応と正反対。まるで鳥越支持者の感想のお手本みたいだ。
もう1つ。13日の15時過ぎにスポニチアネックスが流した記事には、同日放送の『バイキング』
(フジテレビ系、11時55分~)で俳優の梅沢富美男氏が、こうコメントしたとある。
〈「分かりやすく言えば座長が代わったってこと。あとからいい俳優が見つかったということ」と野党と
鳥越氏の関係について表現した〉
いい俳優? ネットでは、見たことのない表現だ。しかし、以上のコメントを出した有名人たちは、
いずれも百万人単位の視聴者が欲しがっている言葉を口にすることでテレビに出続けている、
世間の空気読みのプロである。
ということは、つまり、鳥越氏の状態を「ありえない」と感じるネットの人々や私の声は、ひねくれ者たちの
雑音にすぎないのだろうか。世間はもっと素直であって、ネット上ではいつものようにノイジーマイノリティが
騒いでいるだけなのだろうか。
よくないイメージだ。自分をヘイトスピーカーの方角に追い込んでいる。
こういうときは政治から距離をとろう。口をつぐんで、サイレントマジョリティの一員になり、
これから何が起きるかを静かに観察したほうがいい。
ネットやテレビは刺激が多い。情報集めをするとまた何か言いたくなるかもしれないので、
都知事選の話題は7月31日の投票日までの間、紙の新聞をゆっくりめくるだけにする。(了)