16/07/05 21:06:32.37 jUgtRuKf0.net
欲望刺激社会の歪み
また資本主義社会は欲望刺激社会といっても良い。
資本家は消費者の消費意欲を促すために、常に手を替え品を替え市民の物欲を始めとしてあらゆる欲望を刺激し続けることになる。
実際に現在流されているおびただしい量の広告を見てみればいい。
我々は生まれた時から、ありとあらゆる方法で物欲を始めとする各種欲望を刺激され続けているのである。
この結果どうなるかは自明の理である。
最近の中高生の援助交際や、和歌山の保険金殺人事件に見られるような、金のためなら倫理も道徳も消し飛んだ強烈な拝金主義の横行である。
欲望に押しつぶされた人間の末路はあまりに哀れである。
自然界では欲望には一定のタガがはまっている。
例えば肉食動物は満腹の時は、いくら獲物が目の前にいても決して襲うことはない。
彼らは無用に獲物を狩りすぎることが自らの首を絞めることになるのを、本能的に知っているのである。
これに対して人類はそもそも欲望に対するタガが弱い種族である。
楽しみとして狩りをするのは人類だけであるし、発情期を持たず年がら年中性交が可能であるのも人類だけである。
そしてこのような特質を持つ生物である人類が社会的に欲望を増幅させ続けているのだから、やがては地球を押しつぶさんばかりに欲望が暴走してしまうのもある種の必然だったのである。
もっとも人類には理性というタガがある。ただ先に述べたように、資本主義の友人が「無駄遣いと浪費であり」、「質素と倹約」が彼の敵である以上、
経済の世界では理性が働かない制度になってしまっているのである。
この暴走する欲望にいかに経済の側面から抑制をかけていくかが、今後の地球環境問題を考えた場合、重要になるのは間違いない。