【多文化共生】フィリピンや中国、韓国など「外国にルーツ」の子が4割超、大阪ミナミの小学校 「この子らは宝や」 [06/16]at NEWSPLUS
【多文化共生】フィリピンや中国、韓国など「外国にルーツ」の子が4割超、大阪ミナミの小学校 「この子らは宝や」 [06/16] - 暇つぶし2ch1:ちゅら猫φ ★
16/06/16 15:50:18.44
★「外国にルーツ」の子が4割超、大阪ミナミの小学校 「この子らは宝や」【ルポ】
The Huffington Post | 執筆者: 中野渉
投稿日: 2016年06月16日 12時24分 JST 更新: 3時間前

世界各地で難民が問題となるなど、近年、外国人との共生が大きな課題としてクローズアップされるなか、
日本は移民・難民をどう受け入れ、付き合ったらいいのか。この課題は首都圏だけの話ではなく、
地方でも課題となっている。大阪市のミナミの繁華街では外国にルーツを持つ子が増え、
地元小学校や地域は取り組みを進めている。現地から報告する。

5月下旬。西日本随一の繁華街、大阪・ミナミにある「中央区子ども・子育てプラザ」に夕方、子供たちが集まってきた。

「ただいま」「こんにちは」

毎週火曜日の午後6時から開かれている「Minami こども教室」だ。外国にルーツを持つ約30人の子供たちが、
日本語を学んだり学校の宿題をしたり、定期テストの準備をしたりしている。指導するのは大学生や会社員ら市民ボランティアだ。

「こども教室」は2013年9月に始まった。対象は小学校3年生から6年生だが、ほかにもここを卒業した中学生で継続して通ってくる子もいる。

午後8時前、マンツーマン指導を終え、教室の最後に集まった児童らを前に、2人の子どもが作文を読み上げ、終了した。
そのうち1人、中学1年生のレガスピ・ブラヤネさん(12)はハフポスト日本版に対し、教室について「友達と一緒に勉強し、
話すのが楽しい」と話した。

■将来の夢は東京の高校への進学

母はフィリピン人、父はブラジル人。日本で生まれ、4~6歳の時は母とフィリピンで過ごした。父は母国に帰ってしまった。
6人姉妹の長女で、母が仕事で不在の夜は、妹たちの面倒を見ている。教室には小学4年の時から通っている。
教室に来ている時はどうしているのか尋ねると、「家では携帯やタブレットでYouTube見ているから大丈夫」と話した。

学校ではサッカー部に所属し、毎日練習に励む日々だ。好きな科目は英語と体育。
将来の夢について聞くと、「東京の高校に行きたい」と教えてくれた。ただし、その先については「内緒」だ。

「こども教室」に通う子供たちの多くは、近くにある大阪市立南小学校に通っている児童らだ。
この学校では、全校児童児童180人の4割以上にあたる約80人が、フィリピンや中国、韓国など外国にルーツを持っている。

大阪市の住民登録人口に占める外国人比率は約4.4%(2013年12月末現在)で、全国の政令指定都市で最も高い。
ミナミの大部分を占める中央区の外国人登録者は、韓国・朝鮮籍が多い生野区と平野区に次ぐ7600人(2016年3月末)で、
9万5800の住民の約8%を占める。中央区と隣の浪速区は中国籍をはじめとして、どの国籍の人も増加傾向にある。

■「子供たちは過去の自分のよう」

「教室はこの子たちの憩いの場、居場所です」。教室の実行委員長、金光敏(キム・クァンミン)さん(44)はそう語る。

金さんは在日コリアン3世で、外国人支援をする「コリアNGOセンター」事務局長。
ソーシャルワーカーでもあり、これまで多くの母子支援をしてきた。

自身の少年時代は、在日への根強い差別と貧しさから「努力をしたら報われる」という実感がなく、荒れていたという。
だが、学校に行かないといけないという母の勧めがあり、高校に進み、いまに至る。「ここに来る子供たちは過去の自分のよう。
自分の姿を思い出しながら、手助けしたいと思っているんです」

「こども教室」の会場は区から無償で借りているが、運営資金が課題だ。「公のファンドがほしいし、教え方を知っている
ボランティアも確保していかないといけないですね」と話す。今後は、寄付集めに力を入れていくという。

金さんは語る。「ここの子が、将来は助産師になりた言っているんです。素敵でしょ。国境をまたいで活躍する。
こんな可能性を持った子供たちです。医者やスポーツ選手になりたいという子もいます。みな、将来の目標を持ってほしいですね」

>>2へ続く

URLリンク(www.huffingtonpost.jp)

2:ちゅら猫φ ★
16/06/16 15:50:28.99
>>1より

■「国際交流の懸け橋になった時は、すごい力になると思う」

「Minami こども教室」の設立や取り組みについて、子供たちの多くが通う大阪市立南小学校校長の山崎一人さん(61)に聞いた。

---

2012年の4月にこの学校に赴任しました。来たばかりの入学式の直後、フィリピン人の母親が、入学したばかりの6歳の
男の子ら2人の子供と無理心中を図った事件があったんです。男の子は亡くなりました。これが教室のきっかけになっています。

入学式では、みなすごく喜んでるって思ったんです。そのお母さんも、満面の笑みで我が子をタブレットで撮ってはったんです。
でも、その1週間後に心中事件がありました。検証結果では、文化や習慣、言葉に慣れないことが理由だと言われましたが、
正しいことは分かりません。ただね、後から聞いてみると、一番大事にされていたタブレットを盗まれたんですよ。
写真やいろんなデータも入っていた。心中事件の前日だったかな。それが引き金になったんでしょう。

関西は同和教育の中心でもあり、私も教師になって最初に同和教育推進校に赴任しました。
南小学校に来ると、外国人の問題も状況は同和問題とよく似ていると感じました。
背景を探って課題を見つけ、「多文化共生の学校作り」をすることが最大のテーマだと思いました。

大阪は以前から在日韓国・朝鮮人も多いです。違いを明らかにし、そこで互いが認め合う、違いが分かることで
豊かさを得ようという土壌がありますし、それが本校の特色です。ただし理念はそうですが、現実問題として学力の
改善は大変で、教員はとても疲れていました。子どもたちは、日本語がしゃべれても学習に必要な用語が理解できず、
学力向上が図れないんです。 

学校だから学力問題が中心で、成果を上げないといかんのは確かです。でも、教育はすぐに数値には出ないものでしょ。
子供たちの学力を上げようと思って、家庭学習をなんぼいうてもやってこない。できないんですよ。親に音読して聞かせて
と言っても、親が理解できないんです。親は仕事に出て、子供を1人ぼっちにしてしまうから、生活習慣も改善してくれない。

そこで学校と地域、外国人支援団体がスクラムを組んで、「こども教室」を始めることにしました。
現在、登録している子供は約40人いますが、教室に来るのは23人くらい。指導するボランティアは50人で、
夜、家への送りだけ手伝ってくれる人もいます。

ミナミでは、バブル期から(歌手やダンサー向けの)興行ビザでフィリピン人が多く入ってきたんです。
そのフィリピン人の女性たちと日本人男性との間に生まれた子は「JFC(ジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン)」と
呼ばれています。外国人は2000年ごろから増え、貿易商や料理店経営者の人たちもいます。
学力や生活で二極化が進んでいます。

いま高校2年生になるフィリピンの男の子は、小学生のとき、ものすごく学力が低かったんです。
でも将来、調理人になりたい、高校に行きたいと言っていて、「こども教室」で勉強させました。
そして合格発表の日、「高校通りました」って喜んで来たんです。私も担任も、みな大歓声でした。

それぞれの子が伸びているなと実感しています。「この子らは宝や」と思います。異文化でものすごく厳しい
状況や貧困家庭で育っています。だから、国際交流の懸け橋になった時は、すごい力になると思うんですよ。
その道筋をつけてあげたいです。そして我々はプロの教師として、自覚を持たなアカンと思います。(了)


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