16/06/09 12:23:47.32 TiciYooN0.net
>>833
リーマン・ショック以上の危険性を秘めるドイツ銀行の危機回避を阻む複数の要因
2016.2.10
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「現状は(世界金融危機を招いた)2007年よりも悪い。何故なら、この危機と戦うためのマクロ経済における必要な弾薬がもう尽きてしまっているからだ」と語ったのはカナダの経済学者で2009年にはOECDの理事長に就任したウイリアム・ホワイト氏だ。
同氏によると、〈支払不能や倒産という危険が殺到しそうな中で、世界はなんとか存続して政治的そして社会的な安定を保っている〉というのだ。
同銀行の主要業務であった投資部門が昨年度は12億ユーロ(1560億円)の損失を計上しているのである。
よって、今後はこの部門での期待は出来なくなる。更に、米国や英国とのLIBOR(銀行間取引金利の不正操作)と制裁で127億ユーロ(1兆6510億円)の支払い義務を抱えており、
昨年度はその一部の52億ユーロ(6760億円)を支払っただけである。
更に、2万人以上の解雇を伴う補償金などで10億ユーロを(1300億円)を用意せねばならない。また情報器機の設備は古くなっており改善の為の投資で8億ユーロ(1040億円)が必要という。
ユーログループ最大の債権国であるドイツはドイツ銀行を含め債権銀行として南欧に融資している。特に、今後のギリシャの行方は債権銀行にとって非常に気になるところである。
金融専門家の間では、〈ドイツ銀行のことをリーマンブラザーズのヨーロッパ版〉と既に捉える見方も少なくないという。(参照:「Estrategias de Inversion」 )
しかし、ドイツのGDPの20倍の取引額をもつドイツ銀行が破綻すれば、その影響はリーマンブラザーズの破綻時の比ではない。
〈10の銀行あるいは15の銀行といった感じで他行も連鎖的に破綻を強いられるようになる〉可能性もあるという。
さらには、ヨーロッパだけではその救出資金の調達も困難になるため、世界的に波及していく可能性も大きいのである。(参照:「SilverDoctors」)。