16/03/23 20:54:26.93 lvvMBQHO0.net
円安でどうにか効果らしきものがつくれるのは，短期的な不況に対してだけ．
根本的に長期低迷しつづける日本経済にたいする処方箋にはなってゐない．
むしろ円安が長期化するとボディブロウのやうに交易条件の悪化が経済の基礎体力を
奪っていく．
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長期にわたって日本のpercapitaGDPが順位を落としつづけてゐるのは
好不況の問題ではなく構造的な問題だ．具体的には生産性上昇の停滞が長期化して
ゐることに原因がある．（「失はれた10年」期，日本のTFP上昇率はつねに
主要先進国中の最下位だった．それにつづく10年（失はれた20年の後半の10年）では
少し持ち直したが，下位の平凡な成績だった）日本は突然に貧しくなったのでは
なく20年以上もの長いときをかけて着々と貧しさを蓄へていったのだ．
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実は2010年は，ひとつの転換点だった．前年度に最下位だった日本のTFP上昇率が
二十数年ぶりに主要先進国中で首位になるといふ「椿事」が起きたのだ．2011年には
順位をさげたが，2012-2013年にも再び日本のTFP上昇率は首位になってゐる．
その頃にpercapitaGDPの日本のランキングが下げ止まったのも，その要因として
経済の基底における好転をあげるべきだったのだ．
せっかく下降から上昇への「転換点」が二十数年ぶりにできたといふのに
さっそく上昇から下降へお「転換点」をつくってしまったアベノミクスw