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★「辺野古」反対運動は日当制? 交通費・弁当代も自己負担【誤解だらけの沖縄基地】(22)
2016年3月21日 07:01
辺野古新基地建設の反対運動に、若い男性3人が手伝いに来たことがあった。
様子が違うと感じた参加者の女性が「お給料もらえると思ってる?」と聞くと、
「はい」。お金は出ない、と伝えるとばつが悪そうに帰っていった。
「反対運動で日当が出る」という神話は、かなり浸透している。ネット掲示板ではこんな具合。
「朝から酒を飲み、弁当をもらって日当2万円(中略)有名な話です」。
宮古島市議は議場で同様の発言をした。
「実際に来てみればいいのに」。島ぐるみ会議バスで県庁前からキャンプ・シュワブゲート前に
通う女性(75)は言う。毎回、日当どころか乗車のため千円払う。1日おきに来るので月1万5千円になる。
女性の収入は年金など月平均で9万円ほど。家賃3万4500円や食費を引くと余裕はない。
そこで選んだのがガスを止めることだった。夏は水のシャワー、冬は電気ポットで少しのお湯を
沸かして体を拭く。食事も電子レンジや炊飯器だけで工夫している。
なぜそこまで、と尋ねた。「両親を戦争で亡くし、戦後も苦労した。新しい基地ができて、
新しく苦労する人が出るのは嫌だから」。昔に比べれば、今の苦労は何でもないと笑った。
名護市で反対運動を続けてきた市民団体、ヘリ基地反対協。連日、辺野古漁港そばのテント村に
通う共同代表の安次富浩さん(69)にも聞いた。行動費は月1万円。あとはガソリンの現物支給を受ける。
ただし、1万円は連絡の携帯電話代に消えてしまう。
行動費は他に毎日の役割が決まっている中心メンバー数人に出ているだけだという。
安次富さんは「個人負担が大き過ぎると運動が続かない。なるべく穴埋めしたいけど、
それも一部しかできていない。まして、運動でもうけるなんて考えられない」と話す。
海上行動のメンバーや、ゲート前のテントに泊まり込むメンバーの食費は反対協が負担している。
「これだって海に沈められたり、寒い思いをしたりする人々へのせめてもの気持ち。
弁当のためにこんな難儀をする人がどこにいますか。新基地を造らせない、その思いだけで集まっている」
一方、昼間のゲート前では弁当も自己負担だ。県庁前発の島ぐるみ会議バスの車中では、
大城博子さん(64)が毎日注文を取り、手配している。1個350円、17個なら5950円。
個数ごとの合計金額を暗記してしまったという。
代金を受け取り、弁当を手渡しながら言った。「日当、弁当付きなんて、うそも百回言えば
本当になってしまうんでしょうか。ただ事実を知ってほしい」(「沖縄基地」取材班)
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