16/03/12 14:10:50.68 rhduibDT0.net
消費増税がなかったとしても、産業の実態がアベノミクスの目論見とは違っていたので
内需や中小企業が活発になる可能性はなかっただろう。
円安にもかかわらず輸出数量が増えず、設備投資がおおむね横ばいに終わったために
大企業から中小に景気が波及しなかった。銀行は国内の融資先が十分にみつからず、
海外に積極的に出て行って、金融緩和の成果はアジアやアメリカなどで発揮された。
また家計の住宅投資も、駆け込み需要が以前ほど盛り上がらなかったことからわかる
ように、実質金利の低下によって刺激される程度は限定的だ。
ようするに内需を底上げする経路が乏しい。
もともと円安による物価高が家計の購買力を低下させることは想定内だが、
国内の景気が盛り上がれば全体的な賃金も上昇するので好循環が生まれるだろうという
皮算用に依拠したものだった。