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「デフレ=不況」は歴史的事実を無視している
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ベン・バーナンキは恐慌の研究では最も高名な経済学者の1人ですが、
彼は大恐慌の時期のアメリカだけを分析して、「デフレ=不況」という誤った結論を導き出しました。
歴史学の見地からすると、彼の結論は非常に稚拙なものであるわけですが、
アメリカの主流派経済学ではそれが常識となってしまっています。
実のところ、アメリカの大恐慌だけでなく、他の国々の不況とデフレの関連性を調べてみると、
多くの経済学者の思い込みを打ち砕く驚くべき事実を知ることができます。その模範的な研究として、
ここではアンドリュー・アトキンソンとパトリック・J・キホーの2人が2004年1月に発表した
論文「デフレと不況は実証的に関連するのか?」を簡潔に紹介したいと思います。
大恐慌以外のその他の時代をきちんと検証すれば、デフレと不況の関連性はまったくなく、
デフレ期の90%近くは好況と重なっていたことが確認できるし、むしろ、
インフレと不況の関連性のほうが高いという事実も認めざるをえないのです。
しかしながら、この貴重な論文は経済学のメインフィールドで日の目を見ることはありませんでした。
デフレと不況のあいだには関連性がなく、インフレと不況の関係性のほうが強いとする
この論文が注目されなかったのは、経済学の権威に黙殺されたからに他なりません。
20年くらい前の日本の歴史学界にも「たとえ間違っていても、権威ある学者が提唱する学説が尊重される」
という傾向がありましたが、さすがに今ではそのようなことはないと聞いています。
アメリカの主流派経済学は、学問においては非常に遅れていると言えるのではないでしょうか。