16/02/03 00:05:01.56 TA43XYp30.net
自称勝ち組たちが振りかざす、なんでも個人の努力不足で片付ける自己責任論の欺瞞を指摘しようか。
結論から言えば、奴らは”市場原理”を都合よく無視している(日ごろ市場原理を擁護肯定してるくせに)
どういうことか?
奴らは言う。努力すれば報われると。もちろん、個々のミクロレベルで見ればそういうケースも多々あるだろう。
が、もし、それでみんなが努力すればどうなるか?もちろん、その結果みんなの能力は向上するだろう。
だが、それによって職は増えるのだろうか?雇用機会は増えるのだろうか?賃金は上昇するのだろうか?
ここに大きなまやかしがある。そう市場原理を考えろ。
多くの者が、みんな努力の結果能力を高めたとしても、職や雇用機会が増えることはなく、
これまで同様、限られたイスをめぐって、努力の結果能力を高めた求職者たちがそのイスをいっそう激しく奪い合うことになるだけだ。
いや、それどころか、求職者=労働者たちの能力が高めれば高まるほど生産性は向上するわけで、
生産性が高まれば高まるほど、労働力は必要とされなくなっていく。
すなわちその限られた職や雇用機会というイスは減っていきかねないのだ。
結局、それで利益を得るのは誰か?言うまでもなく雇用サイドの人間たちであり、企業だ。
これまで以上に能力の高い労働力を安く買い叩けるのだからな。
皆が努力して働けば働くほど、皆が不幸になる時代。それをみぬけないまま努力しろとほざくアホどもの多さといったら。
日本に大きな成長余地があって、働けば豊かになる社会は20世紀末までなのに、
いまだに過去の価値観を若者に押し付けている老人はたちが悪い。