16/01/12 21:18:55.67 1pP+WvhE0.net
小林よしのり コラム
わしはアベノミクスの議論をテレビでやってもしょうがないと思っている。
テレビにはスポンサーが必要だし、スポンサーはアベノミクスを批判してほしくないのだし、
年頭から景気が悪くなっているという悲観論を好むはずがない。
大企業はアベノミクスの恩恵を受けているし、円安の為替差益だけでぼろ儲けして、内部留保を溜め込んでいる。
経団連は安倍政権と蜜月状態なのだから、大企業はアベノミクスを批判するようなテレビ番組のスポンサーにはなりたくないだろう。
さらにテレビ局の上層部は頻繁に安倍総理とゴルフをしたり、食事会をしたりしてるのだから、政権擁護になるのは仕方がない。
アベノミクスに不利な番組作りをするはずがないのだから、この議題で3時間を費やすのは、安倍政権の応援としか思えないのだ。
本気の議論ならわしなんか呼ばずに、浜矩子や榊原英資を呼べばいい。
芸能タレント化している森永卓郎では勝てるはずがない。
それよりも、年末のどさくさ紛れにバタバタと行われ、
未だ評価の定まっていない慰安婦問題の「日韓合意」の方が視聴率が取れるはずだし、
そのためにわしが呼ばれたのかと思っていた。
この議論をやれば、共産党の小池氏と、民主党の辻元氏と、リベラルの三浦氏が安倍首相を擁護して、
わし一人で批判するという興味深い対立が生まれたはずなのに、最後まで慰安婦問題は触れられなかった。
それでわしはテレ朝に対する疑惑が生じてしまい、そこに「ヤラセ問題」が発覚したので、愕然としてしまったのだ。