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2015年12月23日18時2分 スポーツ報知
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)は23日までに、シリアの武装勢力が
フリージャーナリスト安田純平さん(41)を拘束し、身代金を要求しているとの見解を
ホームページで明らかにした。「安田さんの今後の安否を強く懸念している。日本政府に
救出に尽力するよう求める」としている。
安田さんは6月下旬、泥沼化するシリア内戦を取材するためトルコ南部ハタイ県からシリア北西部に
越境。予定していた7月中旬を過ぎても帰国しなかった。
安田さんが越境したとみられる地域では反体制派や犯罪組織が入り乱れて活動。越境に協力した関係者は
共同通信に対し、安田さんはシリアに入国した日に武装勢力に拘束されたとの情報があると語った。
政府高官は23日、取材に「日本政府はしっかり対応している」と述べた。拘束されているかどうかの
確認も含めて情報収集を強化する考えだ。
政府関係者は「目に見える動きがあったとは聞いていない」と説明。外務省幹部は
「安否について有力な情報があるわけではない」と話した。
安田さんはイラク戦争後のイラクを取材していた2004年4月、首都バグダッド郊外で地元の自警団に
拘束され、3日後に解放された。その後も混乱が続くイラクやシリアに度々入り、現地取材をしていた。
シリアでは今年1月、過激派組織「イスラム国」(IS)にジャーナリスト後藤健二さんと湯川遥菜さんが
殺害される�