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産経前ソウル支局長の裁判 きょう判決 日韓関係に影響も
12月17日 5時35分
韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の
前ソウル支局長に対し、韓国の裁判所が17日、判決を言い渡します。
この裁判を巡っては、日本政府が報道の自由の観点から韓国政府に繰り返し懸念を
伝えてきただけに、判決の行方は今後の日韓関係に影響を及ぼすことも予想されます。
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は、自社のウェブサイトに掲載したコラムで、
去年4月に起きた韓国の旅客船沈没事故の当日、パク・クネ大統領の所在が一時、
分からなくなっていたと伝えた韓国の有力紙「朝鮮日報」の記事を引用したうえで、
パク大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆し、インターネットを使って
大統領の名誉を毀損した罪に問われました。
裁判で検察側は「被告は、うわさが虚偽だと認識しながら記事を書いたのは明らかで、
大統領をひぼうするのが目的だった。大統領の名誉を深く傷つけた」などとして、
加藤前支局長に対し、懲役1年6か月を求刑しました。
これに対して弁護側は「大統領を巡るうわさが社会に広がっている状況を読者に
知らせるための記事で、公益性があった。ひぼうする目的はなく、名誉毀損には
当たらない」などとして無罪を主張しました。
判決は17日午後2時から、ソウル中央地方裁判所で言い渡される予定です。
今回の裁判を巡っては、日本政府が報道の自由の観点から韓国政府に繰り返し
懸念を伝えてきただけに、判決の行方は今後の日韓関係に影響を及ぼすことも
予想されます。
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産経前ソウル支局長裁判の経緯
産経新聞の前ソウル支局長のコラムが、ウェブサイトに掲載されたのは
去年8月3日です。去年4月に起きた韓国の旅客船沈没事故の当日、
パク・クネ(朴槿恵)大統領の所在が、一時分からなくなっていたと伝えた韓国の
有力紙「朝鮮日報」の記事を引用したうえで、大統領が元秘書の男性と一緒にいた
可能性を示唆しました。
これについて韓国の市民団体が、パク大統領の名誉を傷つけたとして告発し、
韓国検察庁は、去年8月7日前支局長の出国を禁止したうえで、その後3回にわたって
事情聴取を行いました。
そして去年10月、インターネットを使って名誉を毀損した罪で前支局長を在宅起訴。
翌11月から始まった裁判で、前支局長側は全面的に争う姿勢を示しました。
証人として日本人のメディア論の専門家や、ソウルで活動する日本人とアメリカ人の
ジャーナリストなどが出廷して証言し、名誉毀損の意図があったのか、記事に公益性が
あったのかなどが主な争点となりました。
一方、前支局長の出国禁止の措置はおよそ8か月間におよびましたが、ことし4月に
なって解除され、前支局長は日本に帰国しました。その後裁判は、ことし10月、
検察が懲役1年6か月を求刑して結審しました。
今回の裁判を巡っては、日本新聞協会のほか、国際的なジャーナリスト団体などから、
起訴は行き過ぎだとする批判が相次ぐなかで判決の行方に注目が集まっています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)