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海水注入を中断、再注入 政府に伝わらず 3月12日 2011年5月22日
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東電は午後3時36分に1号機の建屋が水素爆発した後、原子炉を冷やすため、発電所長の判断で
午後7時4分、海水の試験注入を開始。ところが当時、官邸にいた武黒一郎・東電フェローから
午後7時前後、保安院などの検討について電話連絡を受け、東電は同25分、注入をいったん止めた。
武黒フェローが電話連絡をしたのは、だれかの指示を受けたものではなく、自主的判断という。
菅直人首相が午後6時からの20分間に、経済産業省原子力安全・保安院などに海水注入の安全性
検討を指示していた。班目春樹・原子力安全委員長に核分裂が連鎖的に起きる再臨界が起こる可能性
を尋ね、「ある」と聞いたためという。
保安院などが午後7時40分、検討の結果、問題ないことを首相に説明。同55分の首相指示などを
受け、東電は午後8時20分、海水注入を再開。同45分に再臨界を防ぐホウ酸も加えた。