15/11/23 11:54:47.72 CAP_USER*.net
自民党は22日投開票の大阪府知事と大阪市長のダブル選で、推薦候補が2人とも敗れ、
深い傷を負った。党内では支援を控えた公明党への不満が高まり、消費税再増税と同時に
導入する軽減税率の議論で溝が深まりかねない。地方選で退潮傾向が続いているだけに、
来年夏の参院選に向けて党執行部は選挙戦略の練り直しを迫られている。
「わが党の推薦する候補者が一歩及ばなかったのは誠に残念である。
選挙結果を謙虚に受け止め、敗因をよく分析したい」
自民党の茂木敏充選対委員長は22日夜、そう短くコメントした。
結果が判明してから党本部入りする幹部はおらず、衝撃の強さをうかがわせた。
党執行部は当初、維新の党の分裂劇を好材料とみて橋下徹大阪市長が出馬しない
大阪市長選は勝利できると踏んでいた。
ただ、誤算が生じる。公明党が選挙戦直前の2日、自主投票を決めたのだ。
自民党側は「維新弱体化の決定的チャンス」(党幹部)として、何度も公明党と、
その支持母体の創価学会に支援を要請してきた。しかし公明側は表だった支援を見送った。
大阪に強い支持基盤を持つだけに、来年夏の参院選をにらんで、大阪維新の会との
全面衝突を避けたかったようだ。
実際、斉藤鉄夫選対委員長は22日夜、「新知事、新市長が『対立から統合』に向け、
リーダーシップを発揮されることを期待する」とそっけなくコメントした。
自民党執行部は公明党の姿勢に憤りを募らせた。
「なぜ公明の多くに維新支持が広がっているんだ」
二階俊博総務会長は17日の党役員会で、ダブル選の情勢について不快感を示した。
二階氏は党近畿ブロック両院議員会長。同日の党三役らの非公式会合では、
軽減税率に関する与党調整が本格化するのを念頭に、ダブル選で協力姿勢の見えない
公明党を牽制(けんせい)した。
公明党が軽減税率の対象品目を「生鮮食品と加工品」へ拡大を目指していることから、
二階氏は「公明の言う通りあれもこれも出すわけにはいかない!」と強い口調で指摘。
谷垣禎一幹事長らも賛同した。
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