15/11/23 01:05:33.61 CAP_USER*.net
【東アジア首脳会議】
「完勝だ!」 3年越し…安倍首相、南シナ海「対中包囲網」に成功
東アジア首脳会議での南シナ海情勢をめぐる議論は、日米両政府による対中包囲網が奏功し、
安倍晋三首相の「完勝」(同行筋)に終わった。ただ、東南アジア情勢をめぐる駆け引きでは、
世界中で“爆買い”を展開し、その豊富な資金力で東南アジア諸国連合(ASEAN)への
影響力を強める中国と、民主主義や日米同盟を前面に関係強化を図る日本との間で、今後も
攻防が続きそうだ。
■突然、近寄ってきた李克強首相だが…
「本当に良かったな」
安倍首相は東アジア首脳会議後、安堵の表情を見せた。南シナ海情勢で1カ国を除く
すべての国が中国を非難し、国際世論で自制を促すことができたためだ。
2年前はこうではなかった。首相は今回と同様に中国の海洋進出を非難したが、参加
18カ国で懸念を表明したのは「8カ国程度だった」(同行筋)という。
“変化”の兆しは会議の直前に表れた。控室にいる安倍首相に中国の李克強首相が突然、
近づき語りかけた。この時、李氏は日本語の堪能な通訳を同行させていた。李氏は、
話を続けながら各国報道陣がカメラを構える通路を一緒に歩く一幕も演出した。政府高官は
「友好的な関係を演出し、首脳会議で日本から南シナ海で厳しい批判がでないように
したのではないか」と分析する。
首脳会議では、安倍首相が口火を切ることなく次々と中国非難が発言され、安倍首相は
最後に発言を求めるボタンを押した。
「軍事、民生利用を問わず恒常的な変更を与える一方的行動を自制すべきだ」
軍事利用でなくても岩礁埋め立てなどを自制する必要があると訴えた。
■習主席、APEC夕食会で下座に
李氏は今月1日の日中韓首脳会談のように日本批判を展開することもなかった。首脳会議が
終わると、オバマ大統領が安倍首相の席に近づいてきた。2人は会議の成功を確認し、中国
覇権の阻止に向け、3年越しの外交努力を続けてきた労をねぎらい合った。
首相周辺は東アジア首脳会議を「完勝だ」と振り返る。フィリピンで開かれたアジア太平洋
経済協力会議(APEC)の歓迎夕食会では、議長のアキノ大統領の横にオバマ氏、その横に
安倍首相が座り、中国の習近平国家主席は同じ円卓の下座だったという。(クアラルンプール
坂本一之)
産経ニュース 2015.11.23 00:36更新
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