15/11/22 00:24:35.21 pZgK+Nb90.net
ラノベ同人業界の総力あげるからな
前回までのあらすじ
セキュリティ会社をクビなった、ぱよちんこと、ぱよ田ぱよ吉
そして彼のパソコンのセキュリティソフトが擬人化した、少女せきゅあ
ぱよちんがテレビをつけると、国際ハッカー集団アノヒマスが日本にサイバー攻撃するとのニュースが入っていたのだが…
「ふうー気持ち良かった～」
しっとり濡れた青髪をくしゃくしゃタオルで拭きながら、せきゅあが風呂場から出てきた。ふわりと、バスロマンスのレモンの香りが漂う。
「どうしたの、ぱよちん？なんか元気ないよ？」
「なんでもねーよ」
俺はそっけなく返した。
「そう…。でも…」
オタンコナスのせきゅあ。しかし、俺はそんなせきゅあの心配そうな顔を見たくない。こいつは、いつものオタンコナスでいて貰いたい。
「行ってこいよ。カスペと買い物行くんだろ？」
俺はせきゅあと目を合わさずに答えた。
うつむくせきゅあ。
ぴんぽーん
チャイムの音がした。最悪のタイミングだ。だるいので出たくない。出る気がしない。せっかく引きこもっているのに、気分を害された。
「ぱよ田ぱよ吉さんのお宅ですね。私、NSC事務局の者です」
NSCだと？国家安全保障局が？なぜ？」
「どうしよう、ぱよちん」
肩をすくめる、せきゅあ
俺は意を決してドアを開けた
「ぱよ田さんですね」
「はい…何かご用で？」
「話をすると長くなります。ぜひ事務局へ。局長が会いたいと」
面倒くさい事になった。しかし、断り辛い雰囲気である。うまく行けば仕事にありつけるかもしれない。
「分かりました」
「ありがとうございます。そちらの方はセキュリティソフト
の方ですね？同行されますか？」
事務局員がせきゅあの方を見やる
「わたし、ぱよちんと一緒にいたい」
せきゅあの目が強くなる。
NSC本部でもパソコン使用する場面はあるだろう。その時はこいつの力が必要になる。
「ではこちらへ」
俺とせきゅあは、玄関前に停車していた社用車に乗り、NSC本部へ向かう事となった。