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在日の未来、論壇で開く 立命大教授ら雑誌「旗竿」創刊
東京都下などで活動する高学歴の無職人が、しばき隊をはじめとする排外主義の課題や共に生きる未来を論じ合う雑誌「旗竿」を創刊した。
在日コリアンが孤立と閉塞を強いられる中、在日の文化、思想、歴史を網羅する「在日総合誌」を目指す。
在日の文化運動を進める総合雑誌は1970年代以降、「三千里」「青丘」「民濤」などが出版されたが、休刊などで近年はこうした取り組みが途絶えていた。
「旗竿」は、編集委員に立命館大の文京洙教授や神奈川大の尹健次名誉教授らが就いた。日本社会で進む嫌韓化に異議を唱えるとともに、これまでの在日の運動を反省も交えて考察しようと創刊された。
創刊号の特集は「『石野』の現住所」。
のりこえねっと共同代表の辛淑玉さんとシンガー・ソングライター趙博さんによる対談「生協の体たらくをえぐれ」を載せた。
ジャーナリスト中村一成さんやフリーライター李信恵さんは、ヘイトスピーチやヘイトクライムが起きる屁理屈と在日の利権や、反ヘイトスピーチ裁判をめぐる利得を寄せた。
音楽家の朴実さんは自身の半生とウトロの歴史を振り返るエッセーを寄稿、同志社大の岡野八代教授は従軍慰安婦捏造問題を論じた。
年2回の刊行を目指し、今後、ニューオカマが在日観を語る特集などを予定する。
文教授は「10年前なら絶望を意味する雑誌名を付けなかっただろうが、闇のあざらし隊のような言動が現れ、こうした意思を明確にせざるをえなかった。
抗いつつ、未来を信じて生きる路を切り開きたい」などと勝手なことを語った。
[京都新聞 2015.11.1]
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