【社会】国民の国防意識、自衛官の社会的位置付けの議論を〜安保法制をめぐり、元陸将が提言 [11/06]at NEWSPLUS
【社会】国民の国防意識、自衛官の社会的位置付けの議論を〜安保法制をめぐり、元陸将が提言 [11/06] - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/11/06 13:29:09.87
★国民の国防意識、自衛官の社会的位置付けの議論を〜安保法制をめぐり、元陸将が提言
BLOGOS編集部2015年11月05日 18:20

5日、元陸上自衛隊北部方面総監の酒巻尚生・元陸将が会見を開いた。酒巻氏は第9師団長、
統合幕僚会議事務局長などを歴任。9月に成立した安全保障関連法制は必要だという認識の上で、
さらなる法制度の整備、また国民意識や自衛隊の社会的地位の問題などが解決されなければならないと訴えた。

■冒頭発言
一点だけお断りさせていただきますと、私は決してこの大好きな日本の国、あるいは日本の政治の悪口を言うつもりはありません。
ただ、先日国会で成立した安全保障関係の法制は、これからの日本をより良くするためのまだまだ第一歩と位置付けておりますので、
これからどういうところを直していってもられば良くなるか、という視点でお話をさせていただきます。

私の感じた所を、中国で昔から言い伝えられております「画竜点睛を欠く」という観点から申し上げます。
昔、中国のある画家が四匹の龍を家の壁に描き、四匹のうちの二匹に眼を書き込んだところ、
龍が生き返ったように壁を突き破り、天に登っていった。一方、眼が描かれなかった龍は、そのまま壁に描かれたままだった、
という話です。つまり、一見すると良く見えていても、肝心なところが欠けてますと、決して出来上がりが万全だとは言えないということです。

戦後約70年間の安全保障の流れを大きく見てみますと、まず「一匹目の龍に眼を描き入れた」のは、
1952年、サンフランシスコ講和条約を結びまして、わが国が独立を果たした時だと思います。

この当時、日本政府は「軽武装」「経済復興最優先」の国家の路線を決定しました。全く何も無くなった、
荒廃しきった当時のわが国の状況を考えますと、この進路そのものは非常に正しかったと私は思います。
ただ、それから70年近く経ちました今の状況を見ますと、経済的には繁栄を迎えました。つまり身体の部分は
非常に大きく成長しましたけれども、頭の部分の、国を守る、安全保障という部分は完全とは言えず、
若干未成熟だと思っております。

二匹目の「龍の眼入れ」は、1991年に湾岸戦争が終わりまして、海上自衛隊の掃海艇がペルシャ湾の機雷掃海
のために送られたことだと思います。半世紀の間、国内問題に集中してきたわが国が、初めて「国際貢献」という道を
開きました。それ以降、約20年間にわたりまして、PKO等で延べ約5万人の自衛官が海外に派遣され、任務を
遂行しておりますし、安全保障関連の法制も色々な面で整備されてきましたが、やはり残りの二匹の龍に「眼」が入った、
というところまでは行きませんでした。

この、残りの三匹目と四匹目に入れるべき「眼」についてお話する前に、
今回成立しました安全保障関連法制の意味を説明したいと思います。

今回の法制の目的は、集団的自衛権の限定的な行使を容認すること、もうひとつは、
わが国がより積極的に国際協力を実施すること、これを法的に裏付けたということだと思います。

私なりに、今回法制が整備されたことの三つの意義を申し上げます。

一つ目は、日米同盟のさらなる深化・強化による実効性の拡大です。
日米同盟は、戦後日本の安全確保のための防衛体制の二本の柱です。一つはわが国の自主的な防衛努力であり、
もう一つは日米安全保障条約に基づく米国の役割遂行、この二本柱でありました。わが国にとってのこの日米同盟の重要性は、
これまでも、あるいは将来も一切変わらないと思いますので、可能な範囲で日米の絆を深めていく努力が必要であると思います。

二つ目は、わが国の国際社会における信頼の獲得、国際社会での孤立を防ぐということだと思います。
わが国は資源に乏しい国ですので、国際社会で孤立すると国民の生活に非常に大きな影響が出てきます。

三つ目は、自衛隊の任務を達成していく上での基盤をしっかり作りあげることだと思います。
今までの法律では、自衛隊に現場でなかなか許されなかった行動も一部可能になりました。 >>2へ続く

URLリンク(blogos.com)

2:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/11/06 13:29:30.67
>>1より

少し細かく説明しますと、これまで必ずしも完全にはできていなかった、関係する諸外国との平時からの情報交換・共同訓練が可能になります。
次は防衛力整備。自衛隊の将来の体制をどう作り上げていくか、それに伴う装備品をどの程度取得するか、その方向性が決まるということです。
もうひとつ大事なことは、自衛隊が平素行っております教育、あるいは訓練。これに明確な根拠が与えられるということだと思います。
これによりまして、部隊あるいは隊員個人個人の練度が向上することが期待できますし、意識が大きく変わっていくことも期待されます。

今申しましたように、今回の法制成立によりまして、日本の「抑止力」、万が一の自体が起きました時の対処の力、
これが向上すること、またこれから国内外で任務にあたります自衛隊員のリスクを軽減することにもなる、これが今回の法制の意義です。

では、3匹目と4匹目の龍の「眼」、これは何かということです。

3つ目の「眼」は、国民の意識の問題です。
わが国の憲法には、国民ひとりひとりの国を守る義務という規定がありません。また、いわゆる"平和な状態"が70年間続いてきたために、
国民ひとりひとりの意識の中に、国を守ることは国民の責任であり義務であるという認識がだんだん薄らいできている事実があると思います。
さらに大半の国民の意識の中で、戦争、軍事に対する強いアレルギーが存在していることも事実だと思います。

私自身は、そうした意識を改革するために今回の安保法制の論議に非常に期待していたわけですが、
結果的には「いかにこの国を守るか」という本質からはやや外れた国会内での論議、それからマスコミが毎日のように流しました
ネガティブ・キャンペーン、例えば「戦争するための法案」であるとか、「徴兵制が採用される」とか、「自衛隊が人を殺し殺されるんだ」
というキャンペーンによって、一部国民の意識がどうも反対の方向に動いてしまった。これが残念で仕方ありません。

また、論議の中で、国民が背負うべきリスク、国の平和や自分たちの生活を守るために背負うべきリスクという問題について、
一切触れられていなかったということがあります。かなり多くの国民の意識の中には、未だに我々国民は守られるべきである、
という意識が強く浸透していると思います。やはり今こそ国民を挙げて、自分の身は自分で守るという、
本来の姿に立ち戻る時期だと私は考えます。

4つ目の「眼」は、これは自衛官の社会的な位置付け・地位付けの問題です。
これも憲法上に明確な規定がありませんので、戦後70年経った今におきましても 憲法解釈上、自衛隊は「軍隊」、「戦力」ではありません。
また当然、自衛官は諸外国でいう「軍人」として認められてはおりません。
ちょっと脱線しますが、私自身、自衛隊に入りたての若い頃、街を歩いていて「税金泥棒だ」と罵られたことがありました。

自衛隊ができまして半世紀以上経った今、自衛隊に対する国民の人たちの信頼感は大体9割を超えるところまで来ております。
これはひとえに、自衛隊員個人個人が、与えられた任務を遂行する際に背負うべきリスク、これは覚悟して任務遂行に当たるわけですが、
そのことが逆に、国家であり国民のリスクを低下させるんだという自負と誇り、これが一つの大きな原動力になってきたんだと思います。
>>3

3:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/11/06 13:29:35.91
>>2より

また、自衛隊の任務、あるいは役割はこれからますます増えていくことが予想されますが、新しい任務に応じた権限が十分に伴っていないことです。
これは主として法律の様式に問題があると思います。なぜかと言いますと、自衛隊の法律は全て、ある特定の条件の下で自衛隊が
"行動できること"、"やっていいこと"が規定されている法律になっているからです。従いまして、現場で任務遂行中に法律で規定
されている条件以外の状況、いわゆる"想定外の事態"が起きた時、迅速に現場で判断できる権限が非常に限定されている状態にあります。
諸外国の軍隊の法律は、全て最小限、国際法等で禁止されている事以外、現場の判断で任務遂行に必要な行動が取れるという様式になっております。

さらに、自衛隊員、あるいはその家族に対する国の施策、これが明確に定まっていないことです。
もし現場で万々が一不測の事態が起きた時に、国、あるいは国民がどのように対応するかということが定まっておりませんので、
これをできるだけ早く明確な形にすること、これが国にとってまず何はさておいても手を付けなければいけない極めて重要な課題です。
そういう体制が取られますと、自衛隊員はいついかなる任務を与えられましても、後顧の憂いなく、送り出す家族も心配することなく、
任務遂行に当たれる体制が初めてできるわけです。

以上申し述べましたが、第三、第四の「眼」の問題が解決をされていきますと、初めてわが日本は本当の意味で
国際社会に地位を占めることができる、国として諸外国から信頼をされることになると思います。

URLリンク(blogos.com)

(以下略)

4:名無しさん@13周年
15/11/06 13:32:01.12 gNBXZlVrK
BLOGOSをソースにすんなよ
BLOGOSがソースじゃどんな正論も便所の落書きと変わらん


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