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甘利ＴＰＰ担当大臣が“大筋合意できる”との見通しを示したのは日本時間の５日午前１時で、その後、各国が閣僚会合を開いて正式に合意したうえで共同会見に臨むと話していました。
それから既に１０時間半が経っていますが、まだツメの交渉が終わっていません。とはいえ、交渉関係者は、ＴＰＰの閣僚会合は大筋合意する見通しだと話しています。
アトランタでの今回の会合で最大の懸案だったのは、薬の特許を保護する期間ですが、アメリカとオーストラリアが連日、徹夜の協議を続けた結果、“実質８年間”などとすることで決着しました。
現在はアメリカが薬の保護期間を“短くすべき”と主張してきたペルーやチリと交渉しているほか、乳製品の輸入拡大について、ニュージーランドとの間で最終的な調整を進めているもようです。
ただ、最後の調整に思った以上に時間がかかっていて、大筋合意を確認するための閣僚の全体会合は６日の朝にずれ込む見通しです。
「（閣僚会合は）日本時間の正午という予定だが、それまでにできるか分からない。残ると決めた閣僚は最後まで残る、夜遅くても朝早くても、何が必要だとしても合意まで残る。しかし良い進展を遂げていて、協議が終了することには楽観的だ」（メキシコ グアハルド経済相）
「もうたくさんだ、帰ります」（オーストラリア ロブ貿易相）
Ｑ．本当に？
「いやいや冗談だよ。今夜は別の場所に泊まります」（オーストラリア ロブ貿易相）
交渉関係者によりますと、“アメリカが他の国から関税分野で譲歩を得られる要素がないのか、細かいチェックを重ねている”という情報もあります。
Ｑ．なぜ、あの段階で甘利大臣は記者会見で合意の見通しを明らかにしたのでしょうか？
ＴＰＰ交渉の内容は非常に多くの分野にわたっているため、実は、あの時点でも細かな問題を含めると各国の交渉が完全には終わっていないものも多く残っていました。
甘利大臣としては、早い段階で「もう合意する」と、あえて明言して、時間切れなどの要因で大筋合意にたどりつけないことを避けようとしたものとみられます。（05日11:33）
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